事業部制組織とは?メリット・デメリットや事例を交えてわかりやすく解説
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「事業部制組織はどのような組織なのだろうか」
「事業部制組織の仕組みについて知りたい」
と気になりませんか。
事業部制組織は各事業部が独立して事業を推進できる点にメリットがあります。
この記事を読めば、事業部制組織について理解することができます。
事業部制組織について気になっている方はぜひ、最後まで読んでいって下さい。
目次
事業部制とは?
事業部制とは、各事業部が独立採算制をとっている会社の組織体制のことを指します。
各事業部が独立していることでスピード感をもって仕事を進めることができます。
大企業から中小企業まで様々な企業で導入されている制度です。
各事業部が仕事を推進する能力を保有しているため、より収益を高めたい企業が導入を検討することがあります。
事業部制組織の特徴
「事業部制組織にはどのような特徴があるのだろうか」と気になりませんか。
事業部制組織の特徴として、以下のような特徴があります。
・各事業部が独立した機能を持っていること
・本社決済などは不要
・会社内に小さな会社がたくさんある状態
それぞれについて解説します。
各事業部が独立した機能を持っていること
事業部制の特徴として、各事業部が独立した機能を持っていることが挙げられます。
各事業部にマーケティングや営業、経理などの部署が存在しています。
そのため、スピード感をもって仕事を進めることができます。
本社決済などは不要
事業部制の特徴として、本社決済などが金額によっては不要ということがあります。
なぜなら、各事業部で予算をもっており、その範囲であれば決済をすることができるためです。
本社決済など、決済を待っている間にお客さんを待たせてしまうということが少なくなります。
また、本社サイドとしても仕事量が少なくなるため余裕のある経営が可能となります。
会社内に小さな会社がたくさんある状態
事業部制度の最大の特徴は会社の中に小さな会社がたくさんある状態になることです。
会社の中に独立採算の部門がたくさんある状態になるためです。
独立採算で動いている部門がたくさんあれば、仕事が効率化されるだけではなく、仕事上のチャンスを見逃さなくて済みます。
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事業部制組織のメリット
「事業部制組織のメリットはどのようなところにあるのだろうか」と気になりませんか。
事業部制組織には、以下のメリットがあります。
・仕事スピードの圧倒的な速さ
・本社や本部は自分たちのすべき業務を行う時間ができる
・利益が上がる事業に専念できる
それぞれについて解説します。
仕事スピードの圧倒的な速さ
事業部制組織のメリットとして、仕事スピードの圧倒的な速さがあります。
事業部制組織は本社決済を仰がず、仕事を進める上で必要な組織を各事業部が保有しているためです。
本社の意向ももちろん考える必要性はありますが、判断を各事業部で行うことができ、スピードはアップします。
本社や本部は自分たちのすべき業務を行う時間ができる
事業部制のメリットは本社や本部が自分たちのすべき業務を行う時間ができるという点にあります。
なぜなら、事業部制を採用すれば基本的に本社が小さな決済業務などに関わる必要性がないためです。
各事業部が責任をもって仕事を進めることができるため、本社機能がより効率的になります。
利益が上がる事業に専念できる
事業部制を採用することによって利益が上がる事業に専念できるというメリットがあります。
なぜなら、事業部制を採用すると必然的に各事業部は大きく利益の出る仕事を探すためです。
利益をしっかりと上げることができる仕事を見つけそれに各事業部が集中することで利益が上がります。
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事業部制組織のデメリット
「事業部制組織のデメリットはどのようなデメリットなのだろうか」と気になりませんか。
事業部制組織のデメリットは以下の通りです。
・各事業部の間で格差が出てしまう
・各事業が独走するため統治できない
それぞれについて解説します。
各事業部の間で格差が出てしまう
事業部制組織のデメリットは各事業部の間で格差が出来てしまうことです。
なぜなら、事業部同士で競争をさせると必ず利益の大きい事業部と小さい事業部が出来てしまうためです。
売上によって憧れの事業部と、あまり行きたくない不人気事業部が出来てしまう可能性があります。
各事業が独走するため統治できない
事業部制組織のデメリットとして、各事業部が独走するため統治できないというデメリットがあります。
なぜなら、事業部制は各事業部が独立して意思決定を行うためです。
経営上の最重要課題としている部分以外では統制が効かないと考えるようにしましょう。
経営上の重要課題に関しては各事業部のトップに報告を求める事で統制しやすくなります。
それ以外の細かな報告を求めるようになればかえって経営スピードが下がることになります。
事業部制組織と職能別組織の違い
事業部制組織と職能別組織の違いとして、職能別組織は一つの製品やサービスを組織全体で支えていくのに対して、事業部制組織はそれぞれが独立して会社に必要な機能を各事業部が保有しているという点にあります。
職能別組織は営業やマーケティングなど様々な組織が一個の目標のために動くのに対して、事業部制組織は事業部そのものが小さな会社のような状態です。
いずれも会社全体の売り上げ増や生産性の拡大のために注力する点は同じですが、仕事の進め方が根本的に異なります。
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事業部制組織の企業事例
事業部制組織の企業事例として、パナソニック株式会社があります。
パナソニックは日本で最初に事業部制を採用したと言われている企業です。
参考:パナソニック 53. 事業部制を実施 1933年(昭和8年)
https://holdings.panasonic/jp/corporate/about/history/konosuke-matsushita/053.html
パナソニックは独立採算制を導入することによって経営人材の育成など、多岐にわたる実績を残したと言われています。
まとめ
今回は、事業部制組織について解説させて頂きました。
事業部制組織とは、会社内にたくさんの小さな会社を作るというイメージを持つと理解しやすいです。
従来の職能別組織では営業や人事、経理といった部署があり、一つの製品や目標達成に向かって努力することが一般的です。
事業部制組織では事業部という組織を作り出し、各事業に経理やマーケティング、営業といった部署を備えています。
経営上のメリットとしては、各事業部が独立採算制をとっているため細かな決済を本社機能に求めなくとも良い点です。
経営スピードがアップして、お客様を待たせません。
また、仕事上のチャンスも逃すことなく素早くコミットメントできます。
一方でデメリットとしては、事業部制組織においてはトップダウンの経営が難しくなることです。
各事業部に責任者がおり、大きな権限を有しているためです。
経営上の最重要課題に関しては報告を求めるなどして対処をすることができますが、過度に報告を求めることで経営に関するスピードダウンが起こりえます。
基本的には各事業部の自主性に任せて仕事を進めていき、どうしても本社が介入しなければならなくなった場合には介入する方針を保つことが重要であるといえます。
様々なメリットとデメリットがありますが、事業部制組織においては経営スピードがアップし、収益がより高くなる可能性があります。
組織改革を行ってみたい企業はぜひ一度導入を検討してみましょう。
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