離職率を改善するには?改善の手順や効果を出すためのポイント
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離職率の高さを改善したいとお悩みの人事担当者の方は少なくないでしょう。近年では転職の選択肢が珍しいものではなくなり、少子高齢化による人手不足と合わせて、離職率を下げるのは重要な課題となっています。
本記事では離職率が高い原因や対処法、離職防止策を実施する際の注意点まで解説します。離職率の高さにお悩みの人事担当者の方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
離職率を改善する重要性
離職率の高さを課題に感じている企業は少なくないでしょう。ここでは、離職率を改善することがなぜ重要なのか、解説します。
転職を考える人は増加傾向
日本では終身雇用制度が事実上崩壊しており、転職を考える人は増加傾向にあります。2022年、マンパワーグループが40,353社を対象にした、人材不足に関する調査によれば、企業の74%が人材不足に関する悩みがあるとしています。
離職率に課題を感じる企業は多い
離職率の高さは多くの企業が悩みとしています。厚生労働省が調査する新規学卒就職者の離職状況の調査によると、就職後3年以内の離職率は新規高卒就職者で36.9%、新規大卒就職者で31.2%となっており、離職率が高い状況です。
前年度の新規大卒就職者の3年以内の離職率は32.8%のため、やや減少傾向にあるものの、依然として、離職率が高いという現状は変化していません。
参考:厚生労働省 新規学卒就職者の離職状況を公表します
https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000177553_00004.html
https://www.mhlw.go.jp/content/11652000/000845624.pdf
取り組んでいる企業も効果を実感できていない場合が多い
離職率を改善するための取り組みを行なっている企業は多いものの、効果が実感できていないという企業は少なくありません。
HR総研が2021年に行なった人材定着の取り組みに関するアンケートによれば、離職率に課題を感じている企業は3割以上あり、5割を超える企業が人材定着に関する何らかの取り組みをしているという結果になっています。
しかし、その一方で、その効果を感じていない企業は5割近くにのぼりました。そのため、取り組みをしても成果を実感できていない企業が多数いることがわかります
参考:HR総研 人材定着の取り組みに関するアンケート 調査報告
https://www.hrpro.co.jp/research_detail.php?r_no=313
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離職率が高まる原因
離職率が高い原因は、会社ごとに異なります。しかし、比較的離職率が高まる原因としてよく挙げられるものが以下の原因です。
・人間関係が悪い
・上司のマネジメント力が低い
・人事評価制度が適切ではない
・労働環境が悪い
・キャリアプランの問題
・教育の問題
・多様性が認められていない
・採用時点でのミスマッチ
これらの要因の中でも、人間関係に問題があることで離職をする人は多く、多くの企業で取り組む価値がある問題といえます。
離職率を改善する具体的な手順
離職率が高い原因をどのようにして改善すればよいでしょうか。改善する具体的な手法はたくさんありますが、原因に合わせて適切な手順で取り組まなければ、効果は期待できません。
離職率が高い原因を把握する
離職率を改善するためには、離職率が高くなっている原因を調査することからはじめる必要があります。
会社によって抱えている課題が異なるため、適切な対処方法も会社ごとに異なります。また、パワハラなどの課題の場合、課題そのものが隠されているケースもあるでしょう。従業員個々に対して、丁寧なヒアリングを行い、課題を把握することが大切です。
離職の要因に合わせて施策を検討する
離職の要因がわかったら、要因に合わせた施策の検討をします。具体的な取り組み例としては以下のものが挙げられます。
・社内コミュニケーションの活性化
・労働環境の整備
・評価制度の改正
・福利厚生の充実
・定期的な面談
・キャリアプランを提示する
・従業員のスキルアップ支援
・採用時の適切な情報発信
詳しくはこちらの記事でも解説していますので、ぜひそちらをご覧ください。
関連記事:離職防止の効果的な方法は?具体的手法と成功させるポイント
効果を測定する
離職防止策を実施したら、その効果があったかどうかを検討します。会社が抱えている課題は本当に正しかったのか、解決につながっているか、具体的な事実や数字で把握できるようにすることが大切です。
取り組みの結果を踏まえて改善策に取り組むことで、従業員からも指示が得られやすくなり、より効果が高い施策が実施できるようになります。
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離職率を改善するために重要なポイント
離職率を改善するためには、会社の課題を的確に把握することが大切です。ここでは、離職率を改善する取り組みを実施する際に、どのような点に注意するべきか、解説します。
原因調査を丁寧に行う
原因調査を丁寧に行う必要があります。特に失敗しがちな要因が、他社で効果があった事例をそのまま会社に取り入れることです。他社で効果があった事例を闇雲に取り入れても、自社の課題や状況に合わなければ効果がありません。
課題がどこにあるか、丁寧なヒアリングをすることで、実態に合わせた離職防止策が実施でき、従業員からの支持も得られやすくなります。
課題が衛生要因か動機付け要因か把握する
離職率改善の取り組みは、大まかに衛生要因と動機付け要因に分けられます。衛生要因とは、仕事の「不満足」に関わる要因です。これに対して、動機付け要因は従業員の満足に関わる動機付け要因です。
衛生要因を改善するには、福利厚生の整備やメンタルヘルス対策などが効果があります。これに対して、動機付け要因の改善方法としては仕事のやりがいに関わる、キャリア支援などの方法が挙げられます。
離職防止策を考えるうえでは、どちらの要因が問題なのか把握し、アプローチすることが大切です。
※関連記事:衛生要因とは?動機付け要因との関係、二要因から働きやすさを改善する方法をわかりやすく
上司が部下のやりがいや成長実感を創出する
離職率を上げるうえで、上司の役割は重要です。上司は社員のモチベーションに関わる動機付け要因に深く関わります。ほとんどの企業では、従業員と上司との関わりは切っても切れません。
適切な関わり方ができると、部下が成長を実感しやすくなり、組織へのエンゲージメントが高まります。
まとめ
離職率の改善は多くの企業が課題に思っていることで、取り組んでいる企業も少なくありません。しかし、うまく成果につなげるためには、従業員それぞれに対して丁寧なヒアリングを行い、会社の現状を正確に把握したうえで、離職防止策を実施することが大切です。
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離職率を改善し、解決したいとお悩みの人事担当者の方は、ぜひ導入をご検討ください。
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