モチベーションマネジメントとは?注目される理由や取り組み方を分かりやすく解説
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モチベーションマネジメントを導入したいと思っても、具体的にどのようなものかわからずお困りではないでしょうか。
従業員のモチベーションを適切に管理できれば、会社内の生産性向上や、離職率の低下に大きな影響を与えます。
本記事では、モチベーションマネジメントとはどのようなものか、導入の手順や注意点まで解説します。
モチベーションマネジメントとは
モチベーションは「動機」「意欲」「やる気」などのように訳されます。
モチベーションマネジメントとは、従業員のモチベーション状態を把握し、モチベーションを高めるためのアプローチをすることを主としたマネジメント手法です。大まかに従業員のモチベーションを下げる要因である衛生要因と、上げる要因である動機づけ要因に分けて考えられます。
モチベーションが重要視される理由
モチベーションは重要視されることが増えています。その大きな要因として、従業員一人一人の生産性を上げることの重要性が高まっていることです。
また、モノが溢れるようになった昨今では、商品を生産するだけではなく、カスタマーサポートや接客などの重要性が高まってきたことも要因の1つです。このような現状に対応するためには、従業員一人一人のモチベーションを高め、従業員のスキルや質を向上させる環境づくりが重要となっています。
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モチベーションが下がる原因
従業員のモチベーションが下がる要因として、主要なものは以下のものが挙げられます。
・やりたい仕事ができない
・忙しくて、長期的なキャリア像が見えない
・評価が不当だと感じる
・職場の人間関係がよくない
・プライベートとの折り合いに問題がある
多くの問題は会社の環境が原因で起こるものです。モチベーションが下がることで、従業員は自発的に行動することを控えるようになり、最終的には離職につながってしまいます。
社内環境を理由にした離職は口コミで広まることで、今後の人材採用に悪影響を及ぼす可能性も0ではありません。
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モチベーションを上げる方法
従業員のモチベーションを上げる主な手法としては、以下の方法があります。
・モチベーションサーベイを行う
・課題の発見と改善の施策を実施する
・効果検証する
それぞれの方法について、次で解説します。
モチベーションサーベイを行う
モチベーションサーベイとは、従業員のモチベーションを定量的に把握する方法です。
仕事への動機づけや目的意識、従業員ごとにモチベーションを左右する要素などを調査できます。
モチベーションに関する課題は会社ごとに異なり、会社の課題に対応した施策を実施しなければ、モチベーション改善にはつながりません。そのため、事前の課題分析が重要です。
課題の発見と改善の施策を実施する
モチベーションサーベイを通して課題を発見したら、課題に合わせて改善する施策を実施しましょう。
課題の改善方法は大まかに組織の制度や環境を改善するものと、従業員間の関係性や気持ちに関わる内面的なものに分けられます。また、衛生要因と動機づけ要因のどちらにアプローチするのかによっても施策は変わるため、注意が必要です。
効果検証する
モチベーションマネジメントで効果があったのか検証しましょう。新しい制度を導入したのであれば、制度が利用されているか、制度導入後の効果について確認が必要です。
成果を分析する際には、成果の基準になる数字や結果をあらかじめ設定しておきましょう。
モチベーションマネジメントの施策例
モチベーションマネジメントの手法としては、様々なものが挙げられます。
ここでは、実際の取り組み例について、いくつか紹介します。
チームミーティングやグループコーチングを取り入れる
チームミーティングやグループコーチングの導入が効果的です。
チームミーティングは、特定の議題について部署内のメンバーで話し合うことです。事前に課題を共有し、目的やゴールが定まっていることで、充実した話し合いができます。ただし、導入の目的が曖昧になっている場合や、信頼関係がない状態の場合にはうまく機能しないこともあります。
グループコーチングとは、コーチ1人に対して5〜6名程度のメンバーで行うコーチングです。あるテーマや個人の取り組みについて、コーチが参加者の考えを引き出しながら、議論することです。
1on1を実施する
1on1とは、上司と部下が1対1で行う対話形式の面談です。
1on1を導入することで、部下のや現場の状況把握や、相互理解が進み信頼関係ができるなどのメリットがあります。その反面、上司と部下が反発し合うような関係の場合、無理やり進めることで逆効果になる点に注意が必要です。
目標設定と報酬制度を整える
目標設定の機会を設け、報酬制度を整えることも効果的です。目標は従業員のスキルや経験に対して、適切な目標設定ができると大きな効果を発揮します。目標達成を通して、従業員に達成感を感じさせることができるためです。
インセンティブ制度のように、目標達成が報酬に影響する制度を導入する方法もあります。インセンティブ制度では、目標達成に対して金銭や権利などのインセンティブを与える制度です。ただし、インセンティブの比率が高いと、組織の団結力を失う要因になることに注意する必要があります。
フィードバックし、従業員の適切な認知を促す
従業員に対して適切なフィードバックができると、従業員は自分の抱えている課題への気づきを促し、従業員のモチベーションを高める効果が期待できます。
効果的なフィードバックのためには、目標や課題の設定などの事前準備をしておくと効果的です。
ワークライフバランスを促進させる
ワークライフバランスとは、仕事とプライベートの両面が充実した状態のことです。
会社ができることの一例としては、フレックスタイムや短時間勤務制度など勤務時間への配慮、リモートワークの提供などが挙げられます。
ワークライフバランスが実現することで、家庭内の少子化による出産や育児への対策や、介護の問題にも対応しやすくなり、プライベートの事情を背景にした離職を防ぐのに効果的です。
自己成長とキャリア開発の機会を提供する
会社で自己成長やキャリア開発の機会を提供することが大切です。
キャリア開発がしやすい環境を整えることで、従業員の能力を向上させやすくなることに加え、キャリア開発に前向きな従業員を採用しやすくなります。
キャリア開発の機会を提供する方法には、以下の方法があります。
・キャリア面談
・カウンセリング
・キャリア研修
・メンター制度
社内コミュニケーションの活性化に取り組む
社内コミュニケーションを活性化させることで、モチベーションに大きな影響を与えます。
社内コミュニケーションがうまくできていると、情報共有がスムーズになり、様々な業務が円滑に進みやすくなります。
その反面、社内コミュニケーションがうまくいっていない場合、人間関係のトラブルが起きてしまう、情報共有がうまくいかないことで生産性にも影響を与えてしまうなどのことが起きてしまいかねません。
社内コミュニケーションを活性化させる方法としては、チームミーティングや、情報共有ツールの導入が効果的です。
360度評価を導入する
360度評価とは、1人の評価者に対して、同僚や上司、後輩など、複数人の視点からフィードバックする手法です。
複数人の視点から評価することで評価が客観的になりやすく、評価者の行動改善や納得にもつながりやすくなります。また、職場内のいじめやパワハラなどの発見につながり、社内の環境改善に効果を発揮することもあるでしょう。
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モチベーションマネジメントの注意点
モチベーションマネジメントはうまく導入できなければ、思うような効果を発揮しないこともあります。
ここでは、どのような点に注意すべきか解説します。
上司に適切なアプローチを行う
モチベーションマネジメントの取り組みの成否には、上司からのアプローチが重要な役割を果たします。
上司との関係性が好ましくない場合、取り組み内容の多くが逆効果になることもあるでしょう。そのため、上司との関係性を考慮し、上司に対しての教育を充実させることが重要です。
透明性と公正性を確保する
モチベーションを的確に高める上では、透明性と公正性が重要です。
特に人事評価や組織の目指す方向性を従業員が把握し、報酬や昇進の基準が公正であることを知る必要があります。
具体的な取り組み例としては以下のものがあるでしょう。
・等級制度は基準が明確になっており、誰が見てもわかりやすいものか
・評価項目は誰が見ても客観的に評価しやすいものになっているか
・評価に対して賃金は適切かどうか
これらの点を考慮して、従業員目線で納得感が得られる評価制度の導入が重要です。
マイクロマネジメントを回避する
マイクロマネジメントとは、上司が部下の行動を細かく管理しすぎてしまう管理手法のことです。
例えば、以下のようなものが挙げられます。
・メールの送付内容やチャットの文面にもチェックを入れる
・行動内容を10分単位で管理しようとする
・ミスの原因を細かく追求しすぎてしまう
これらはほんの一例ですが、細かく管理されすぎてしまうことで、従業員がストレスを感じやすくなってしまいます。ある程度の管理は必要だとしても、従業員にある程度の自由や裁量をもたせることも大切です。
まとめ
本記事では、モチベーションマネジメントとはどのようなものか、具体的な内容や導入時の注意点まで解説しました。
モチベーションマネジメントに取り組むことで、社員のモチベーションが上がれば、企業の生産性にも大きく影響します。しかし、適切な手法で導入できていなければ、思うような成果につながらないこともあるでしょう。
モチベーションマネジメントの導入をご検討の方はぜひ参考にしてください。
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