分かりやすいアンケート集計方法とは?効果が見えるアンケート集計の仕方
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すべての設問に「はい」「いいえ」で回答するアンケートの場合、集計は簡単です。
しかし、通常実施されているアンケートの回答形式は、5段階評価、複数回答可、自由記入形式など多岐にわたります。
大規模なアンケートは回収したデータも膨大になるため、初めて集計作業をする方はどこから手を付ければ良いのか、呆然としてしまうかもしれません。
そこで今回は、アンケートを分かりやすく集計するための基本的な考え方をご紹介します。
基本的なアンケートの集計方法
基本的なアンケートのデータ集計方法には、「単純集計」と「クロス集計」があります。
それぞれのアンケート集計方法と、その特徴を見てみましょう。
【1】単純集計
単純集計は、すべてのアンケート結果を回答別に集計したもので、一番シンプルな集計方法です。
ある商品について、「好き」「嫌い」「どちらでもない」から一つを選んでもらうアンケートを1000人に実施した場合、単純集計では以下のような集計結果が算出されます。
好き:640人/嫌い:300人/どちらでもない:60人
単純集計では、結果の集計そのものは簡単である反面、あくまでも回答者の全体的な傾向を知ることしかできません。
【2】クロス集計
単純集計から一歩進んで、年齢や性別などの属性別に傾向を知りたい場合は、クロス集計を行います。
例えば、上記のアンケートについて単純集計の結果を男女別に集計し直してみると、以下のような結果が得られました。
男性
好き:600人/嫌い:30人どちらでもない:20人
女性
好き:40人/嫌い:270人どちらでもない:40人
やや極端な例ですが、上記の結果を見ると、この商品は男性には好まれていて女性には敬遠されていることが分かります。
地域や職業など、属性ごとにさらに細かく分類・集計すれば、回答者のより具体的な傾向を知ることができるでしょう。
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平均値の考え方
平均値は、アンケートの集計で頻繁に利用される指標です。
広く知られる平均値の計算方法は「全体の合計÷個数」ですが、アンケート結果の集計においては、単純にこの式へ当てはめることができない場合があります。
例えば、小学生10人を対象にお小遣いの額を調査し、以下のような結果になったと仮定します。
100円:2人/500円:5人/1000円:2人/10000円:1人
この場合、「全体の合計÷個数」の計算方法では(100×2+500×5+1000×2+10000×1)÷10=1470円が平均値になります。
しかしあきらかに、この平均値は実態とかけ離れています。
上記のようなアンケート結果を集計する場合、実態に近い平均を出すための考え方がいくつか存在します。
そのうちの一つが、回答中の極端な値を除外する方法です。
例として挙げたアンケートでは、10000円のお小遣いをもらっている1人は、ほかの小学生と比べて金額が離れすぎています。
そのため、この1人を除外して計算することにより(100×2+500×5+1000×2)÷9≒522円が平均値となり、実態と近い数字を出すことができます。
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自由記入形式の集計方法
対象者に自由記入で回答してもらうアンケートは、計算による結果集計が不可能です。
この場合は、集計の際にいくつかのキーワードを設定し、それらのキーワードごとに回答内容を選り分けましょう。
回答のカテゴリ分けを行うことにより、後の集計・分析作業が格段に楽になります。
おわりに
基本的なアンケート集計の方法や考え方をご説明しました。
アンケート結果は、集計のやり方次第で変わります。
また、「平均値の考え方」で述べたように、アンケートの結果を単純計算するだけでは適切な集計・分析ができない場合もあります。
自由記入の回答を分析する場合も、設定するキーワードにより分析結果は変化します。
適切な集計結果を導き出すためには、集計方法についての十分な検討が必要です。
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