人手不足の状態とは?原因や対処方法、注意点について解説
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求人しても人がこない、人がきてもすぐに辞めてしまうというような問題は、多くの企業にとって頭を悩ませる問題です。少子高齢化の影響といわれがちですが、会社単位でみれば別の原因があるケースが少なくありません。
会社の人手不足がどのような原因で起きるのか、対処方法や注意点まで解説します。人手不足の解決方法の参考にしてみてください。
目次
企業の人手不足とはどのような状態か
企業では人手不足が問題となっているケースが多いです。これは「少子高齢化」による人材不足や技術者や職人の減少が影響しているといわれています。しかし、会社単位で見た人手不足はこれらの要因が原因とはいえません。次で人手不足は何が原因なのか、解説します。
有効求人倍率は1倍を超えている
2018年厚生労働省の調査によると、「求人難」による倒産件数が増加傾向にあります。
参考:厚生労働省「第1-(1)-8図 倒産企業の状況」
しかし、実際人手不足は労働人口の減少が大きな原因ではありません。2020年以降はコロナウイルス感染拡大の影響により、有効求人倍率が減少にあり、2020年3月時点では1.39倍となっています。そのため、有効求人倍率で見た場合、人手不足が原因だとはいいきれません。
参考:人事のミカタ「企業が知るべき「新しい採用と生活様式」のポイント コロナ時代の採用考察」
定着率の低さやミスマッチが問題
はたらこねっとが2019年に調査したアンケートによると、「人手不足の要因はなんだと思いますか?」という問いに対して、「採用したものの定着しない」が21%、「求人を出しても応募がない」が13%を占めています。
人手が充足していると回答した人が「人手が充足している要因は何か?」と要因を聞いたところ「職場の雰囲気が良い」が23%を占めていました。
参考:はたらこねっと「人手不足の実態」について
人数ではなく、「人数×質」が不足している
人手不足は「人数」の問題ではなく、「人数×質」が不足していることが問題です。特に技術が重要視されるIT業界や、建築などの業界では、ただ人がくればよいだけではなく、即戦力となる人材を求められています。これらの業界以外でも、特定のスキルや資格をもっている人材を求める企業は少なくありません。
質が悪い従業員を雇用すると、教育のコストがかかり、生産性が落ちてしまうと感じる人もいるでしょう。そのため、ただ雇用を増やすだけではなく、「人数×質」を高めていくことが、人手不足を解消するために大切です。
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人手不足になる原因は?
会社単位で見た場合の、人手不足になる大きな原因は、以下の2つです。
・求める人材が確保できない
・退職率の高さ
次で詳しく解説します。
求める人材が確保できない
人手不足になる要因の一つが、求める人材が確保できないという問題です。求人を出しても人がこず、きた場合でも「条件にマッチした人材がこない」と採用できない場合もあります。
退職率の高さ
人手不足になるもう一つの要因が退職率の高さです。退職する人が増えてしまうと、既存社員の負担が増え、さらに退職が増えてしまうという負の循環にはまってしまう恐れもあります。
人を採用できてもすぐ辞めてしまえば、状況は改善されません。退職率が高くなる要因はさまざまなため、原因を分析し、改善する必要があるでしょう。
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人手不足になりやすい会社
人手不足はさまざまな企業で起こっていますが、特に陥りがちな会社や業界があります。ここではどのような会社が人手不足になりやすいのか、解説します。
人手不足になりやすい業界
人手不足になりやすい業界は以下のものがあります。
・建築
・運輸業
・医療
・社会福祉系の仕事
・飲食店の調理
これらの業種は34歳以下の若手の離職率が高い傾向にある点が特徴です。これらの業界は平均労働時間が長い傾向があり、仕事内容がハードになる傾向があります。
参考:厚生労働省「人手不足の現状把握について」
地方の中小企業
また、地方の中小企業も人手不足が起こりやすくなっています。東京、大阪、名古屋など都市部に人口も人集中しており、地方の中小企業での求人は難しい状態が続いています。
地方の中小企業場合、採用や定着についてのノウハウがない会社が多いことも原因として考えられるでしょう。
人手不足の対処方法は?
人手不足の解消方法は人を採用するだけではありません。状況によって、以下の方法も効果的です。
・労働環境を改善する
・求人方法や待遇の見直し
・社員教育を行い質を高める
具体的にどのような場合に効果的か、詳しく解説します。
労働環境を改善する
労働環境の改善は離職率を下げ、社員の定着率を上げるのに効果的です。具体的には、以下の方法があげられます。
・給与/福利厚生/業務効率の改善
・働き方改革への対応
会社の状況に応じて取るべき対策は異なるため、会社の組織の課題に対し、適切な対応をすることが大切です。まずは組織診断を行い、組織の課題を分析することから始める必要があります。
労働環境がよくなれば、従業員の意欲が上がりやすくなり、離職率の低下だけではなく、生産性の向上にも効果があるでしょう。
求人方法や待遇の見直し
求人を出しても人がこないという場合には、求人方法や待遇の見直しが必要です。対処法としては、求人の枠を広げ、これまで対象にしていなかった人を採用するなどの方法があります。
また会社の採用や労働環境などに負のイメージが強い場合は、SNS運用によるブランディングも効果的です。負のイメージが払拭されることで、興味をもつ人が増える可能性もあります。
社員教育を行い質を高める
社員教育を行い、社員の質を高めることで、人材不足の緩和につながります。人材不足は人の数だけではなく、質にも影響されているためです。具体的には、研修を行う、人事評価制度の見直しなどの方法があります。
また、社員のエンゲージメントを高めるのも効果的です。エンゲージメントとは、社員が会社に対してもっている愛着や思い入れです。これらを強化することで、社員が自発的に働きやすくなり、パフォーマンスを発揮する可能性が高まります。
エンゲージメントを高める施作として、360度評価の導入もおすすめです。360度評価では立場が異なる複数の社員からフィードバックをもらうことで、より客観的な評価ができます。社員の評価に対する納得感が高まることで、エンゲージメント向上に期待ができます。
360度評価につきましては、下記の記事をご参照ください。
参考:360度評価とは?多面評価を採用するメリットとデメリット
人手不足対応への注意点
人手不足への対応は対応を間違えると、状況が改善せず、場合によっては悪化する可能性もあります。人手不足対応に対する注意点をここでは解説します。
補填的採用は避ける
補填的採用とは、退職して不足した人手を補填する採用方法です。このような採用は、退職していた人が今までしていた量をキープするのが難しく、また、急ぎでの採用が必要になるため、適切な人材の採用ができないケースもあります。
専門家に任せる
人手不足が長く問題になっているのであれば、専門官にお任せするのも選択肢です。企業課題の分析や対処は、自社だけで見ていてもわかりにくく、適切な対処方法が分からない場合もあります。
そのような場合に闇雲に求人を出してしまっても、求人コストがかさんでしまう可能性が高いでしょう。スマレビではそのような課題を解決するツールも提供しておりますので、このようなツールを利用するのもおすすめです。
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まとめ
人手不足はただ社員を増やせば解決するという問題ではありません。会社の離職率の高さや、労働環境の問題が関わっていることもあるため、会社の課題を分析し、会社の状態に合わせた対処法が大切です。
しかし、採用や労働環境の改善は社内だけで考えても、課題がわからないことがあります。そのような場合は、「スマレビfor360°」や「スマレビfor組織診断」など、組織の課題を発見し、解決するツールの利用もおすすめです。
「CBASE 360°」は、株式会社シーベースが提供するHRクラウドシステムです。経営を導く戦略人事を目指す人事向けのお役立ち情報をコラムでご紹介します。