コアコンピタンスとは?他社に真似できない特性を活かした経営実現!
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「コアコンピタンスとは何なのだろうか」
「コアコンピタンスという言葉を聞いたけれど、意味が良く分からない」
と気になっていませんか。
コアコンピタンスとは、他の企業に真似することができない核となる能力や、競合他社を上回る圧倒的なレベルの能力のことを指します。
この記事を読めば、コアコンピタンスについて理解することができます。
コアコンピタンスについて気になっている方はぜひ、最後まで読んでいって下さいね。
目次
コアコンピタンスとは?意味を解説
コアコンピタンスとは、直訳をすると企業にとって核となる能力という意味になります。
コアは核であり、コンピタンスには能力という意味があります。
具体的にはコアコンピタンスを表現すると「他社に真似できない中核を持つ企業・競合他社を上回り圧倒する能力を持つ企業」という意味になります。
つまり、独創性があり競争力の高い企業がコアコンピタンスのある企業だと言えます。
コアコンピタンスとケイパビリティの違いとは何か
「コアコンピタンスとケイパビリティの違いにはどんな違いがあるの」と気になりませんか。
コアコンピタンスは企業の中核である技術の増進などに着目しているのに対して、ケイパビリティは組織の在り方に着目しているという違いがあります。
参考:ケイパビリティ 特徴やフレームワークの種類、ケイパビリティを高める注意点について解説
ただし、両社は相互補完し合う関係にあり、コアコンピタンスのみでは成功要因や失敗要因が分からない場合、ケイパビリティにも注目することになります。
ケイパビリティは組織の仕組みを良くする効果を持った経営実行型の考え方であり、コアコンピタンスは製品開発能力など、企業の根幹を形成している経営戦略策定の考え方です。
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コアコンピタンス経営とは?条件を解説
「コアコンピタンス経営とは、どのような経営なのだろうか」と気になりませんか。
コアコンピタンス経営には、以下のような条件があります。
・顧客に利益を与える能力
・他社から真似されにくい能力
・複数の商品や市場に対応できる能力
それぞれについて解説します。
顧客に利益を与える能力
コアコンピタンス経営には顧客に利益を与える能力が必要だとされています。
なぜなら、顧客に利益を与える能力が低くては市場で生き残れないためです。
淘汰されない強い能力を持って顧客に利益を与えなくてはなりません。
他社から真似されにくい能力
コアコンピタンス経営には、他社から真似されにくい独創的な能力が必要だとされています。
なぜなら、自社が開発したものがすぐに他者にコピーされてしまうと窮地に陥ってしまうためです。
競合他社は常に他社の製品を鋭く観察しており、ヒット商品があればより改良されたものを出されてしまう可能性があります。
圧倒的な独創性をもって市場を占有することができる能力がコアコンピタンス経営には必要です。
複数の商品や市場に対応できる能力
コアコンピタンス経営においては、複数の商品や市場に対応できる能力が必要です。
なぜなら、他社から模倣されない製品を作り出せたとしても、市場そのものが消えてしまい重要が無くなる可能性があるためです。
仮に特定の市場を失ったとしても他の市場で売れるような製品を作りだすことができれば大きなリスクヘッジになります。
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コアコンピタンス経営のメリット
「コアコンピタンス経営のメリットは何なのだろうか」と気になりませんか。
コアコンピタンス経営のメリットとして、以下のメリットがあります。
・リスクを減らすことができる
・企業経営を安定的・継続的に行うことができる
それぞれについて解説します。
リスクを減らすことができる
コアコンピタンス経営においては、経営上のリスクを減らすことができます。
他の市場に応用が利く技術をベースに経営をするため、市場からの需要がなくなっても他の市場に参入できるためです。
いきなり大きな売り上げを失うというリスクがなくなります。
企業経営を安定的・継続的に行うことができる
コアコンピタンス経営のメリットとして、企業経営を安定的かつ継続的に行うことが出来るというメリットがあります。
なぜなら、コアコンピタンス経営では技術を核として確固たる技術で経営をすることが可能なためです。
利益をひたすら追求する経営だけを続けたとしても、ビジネスには必ず競合他社が現れます。
コアコンピタンスをしっかりと確立さえしていれば競合他社が出てきたとしても独自の強みで敗北する可能性をなくすことが可能です。
コアコンピタンス経営のデメリット
「コアコンピタンス経営のデメリットは何なのだろうか」と気になりませんか。
コアコンピタンス経営のデメリットとして、以下のデメリットがあります。
・技術の陳腐化
・技術者などの人材確保が難しいそれぞれについて解説します。
技術の陳腐化
コアコンピタンス経営は、技術の持つ強みに依存した経営をすることになります。
そのため、技術が陳腐化すると大きなリスクを抱えます。
技術そのものが陳腐化してしまえば市場のニーズを満たすことが難しくなります。
技術に常に投資して率先して新しい技術を開発し続ける必要性があります。
技術者などの人材確保が難しい
コアコンピタンス経営には、技術者などの人材確保が難しいというデメリットがあります。
なぜなら、優れた技術を企業が保有していても、技術をしっかりと活用して製品に反映できる人材がいなければ機能しないためです。
優秀な技術者を他社に引き抜かれてしまえば、一気に経営危機を迎えてしまう可能性があります。
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コアコンピタンス経営の例
「コアコンピタンス経営を実践している企業にはどんな企業はあるのだろうか」と気になりませんか。
コアコンピタンス経営を実践している企業として、以下の企業があります。
・本田技研工業株式会社
・ソニー株式会社
それぞれについて解説します。
本田技研工業株式会社
本田技研工業株式会社では、エンジン技術がコアコンピタンスだと言われています。
本田技研工業のエンジン技術は、自動車用からオートバイク、芝刈り機などに応用されており、文字通りコア技術としてエンジン技術をフル活用しています。
コアコンピタンス経営の条件である独創性があり、他にも転用でき、幅広い市場に拡大できるという条件を見事に満たしています。
ソニー株式会社
ソニー株式会社は、製品の小型化技術をコアコンピタンスとしていました。
コアコンピタンスとしてはソニーのウォークマンが有名です。
ラジカセという大型の音楽再生機を歩きながら手軽に持ち歩けるサイズに改良し、見事に大ヒットさせました。
まとめ
今回は、コアコンピタンスについて解説させていただきました。
コアコンピタンスとは技術を核とした経営のことを指しています。
コアコンピタンス経営をする場合には以下の3つの条件があります。
・顧客に利益を与える能力
・他社から真似されにくい能力
・複数の商品や市場に対応できる能力
技術を核とすることによって他社に真似されにくく、また他の市場にも進出出来るため経営が安定することが特徴です。
一方で技術が陳腐化すると一気に経営危機に陥る可能性があります。
常に技術力を磨くことがコアコンピタンス経営を実践するポイントです。
「CBASE 360°」は、株式会社シーベースが提供するHRクラウドシステムです。経営を導く戦略人事を目指す人事向けのお役立ち情報をコラムでご紹介します。