ハラスメント対策に360度評価を導入しよう!
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「ハラスメント対策をしたいのだけれど、一体どうすれば良いのだろうか」
「ハラスメント対策をしないとどうなってしまうの」
と気になっていませんか。
結論から申し上げますと、ハラスメント対策を怠ってしまうと企業が訴訟される確率が高くなります。
この記事を読めば、ハラスメントの種類について理解することができ、360度評価などのコミュニケーションツールによってハラスメント対策を行うことができるようになります。
ハラスメント対策で悩んでいる方は、ぜひ、最後まで読んでいって下さいね。
目次
ハラスメントとは?ハラスメントの種類と事例
ハラスメントとは、様々な場面における「嫌がらせ・いじめ」のことを指します。
特に企業内においては以下のハラスメントが問題視されています。
・セクハラ
・パワハラ
・マタハラ
・アルハラ
それぞれについて解説します。
参考記事:⇒360度評価のメリット・デメリットを理解してハラスメント対策に活かす「失敗しない!360度評価(多面評価)のメリット・デメリット」
セクハラ
セクハラとは、会社内で起こる性的な嫌がらせのことを指します。
具体的には性的な言動をして社内にいる社員に嫌がらせをしたり、職場での力関係を背景に性的な関係を迫ったりすることで著しく職場環境を悪化させることなどが挙げられます。
対象は女性に限らず男性でもセクハラとなることがあります。
パワハラ
パワーハラスメントは職場での力関係を背景に上司や指導役といった先輩が後輩に対して恫喝を行ったり、直接的に暴力をふるうなどのことを指します。
職場上の力関係(地位・優位性)を背景に、業務の範囲を超えて、相手に著しい精神的苦痛を与えたり、職場環境を悪化させることをパワハラといいます。
特に暴力や暴言はパワハラ認定されやすいといえます。
マタハラ
マタハラは妊娠したことを理由に労働条件を引き下げることなどを指します。
例えば、正社員で勤務していた女性が妊娠をきっかけに契約社員に労働契約条件が悪化させられるなどの不利益を被ることを指します。
特に裁判以前に労働局などから指導が来やすい案件であり、妊娠したことをきっかけに以前よりも労働条件を引き下げる行為はしないことが大切です。
「あの会社はマタハラが横行している会社だ」という噂が立てば、優秀な女性社員の採用にも大きな影響を及ぼします。
アルハラ
アルハラはアルコールハラスメントの略称です。
会社主催の酒席などで一気飲みの強要や、暴言などを吐くことがアルハラといえます。
特に酒席でのハラスメントはアルコールを飲んで気分が開放的になっている分、注意するべきだといえます。
参考記事:⇒職場で取り組むべきパワーハラスメント対策とは?パワハラ防止策と事例について徹底解説!
ハラスメント対策の重要性とは?企業にハラスメント対策が義務化
ハラスメント対策の重要性として、企業にハラスメント対策が義務化したことがあります。
これまではセクハラに対してのみしっかりとした対応を求めるため法制化されていましたが、パワハラに対しても法律が設けられました。
→参考:厚生労働省 職場におけるハラスメントの防止のために(セクシュアルハラスメント/妊娠・出産・育児休業等に関するハラスメント/パワーハラスメント)
パワハラを行ってはならないという指針の掲示や、相談に応じて適切に対応するために必要な体制の整備などが求められています。
ハラスメントと360度につきまして、下記の関連記事も併せてご参照ください。
参考:360度評価はハラスメント(パワハラ・セクハラ)防止対策にも有効?
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厚生労働省もハラスメント対策マニュアルを発表
厚生労働省もハラスメント対策マニュアルを発表しています。
→参考:厚生労働省 職場におけるハラスメント対策マニュアル
パワハラに対してのみではなく、セクハラやマタハラに対しても厚生労働省はしっかりと対応をするように求めています。
特にマタハラに関しては「男のくせに育休を取るのか」などの発言を問題視するなど細かく行ってはいけない言動について言及してます。
ハラスメントの判例
「ハラスメントを行ったらどんなことになるのだろうか」と気になりませんか。
以下のような判例があります。
・同僚間の暴行事件に使用者責任があったとされた判例
・パワハラ・暴行と自殺に因果関係ありとされた裁判
それぞれについて解説します。
同僚間の暴行事件に使用者責任があったとされた判例
厚生労働省により、同僚間の暴行事件に使用者責任の適用があったケースが紹介されています。
→参考:厚生労働省 アジア航測事件 大阪地裁平13.11.9判決 労判821号45頁
同僚同士の暴行事件があり、暴行事件をきっかけに従業員を解雇したという事件です。
同僚間の暴力事件であったとしても業務が原因となっている以上、会社には責任があるとされました。
パワハラ・暴行と自殺に因果関係ありとされた裁判
厚生労働省により、パワハラ・暴行と自殺に因果関係があったとされた裁判例が紹介されています。
会社での暴言や暴力があったことに加え、「会社を辞めるのであれば7,000万円支払え」など社会通念上認められない言動があったことなどが非常に厳しく責任追及されています。
結果的に会社は5,400万円あまりの損害賠償を裁判所から命じられています。
→参考:厚生労働省 メイコウアドヴァンス事件 名古屋地裁平成26年1月15日判決 判例時報2216号109頁
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ハラスメント対策の強化をするには?
「ハラスメント対策の強化をするにはどうすればよいのだろうか」と気になっていませんか。
具体的には、以下の対応策があります。
・ハラスメント対策研修会などでパワハラについて周知する
・ハラスメント対策委員を設置する
・360度評価でハラスメント対策を行う
それぞれについて解説します。
ハラスメント対策研修会などでパワハラについて周知する
ハラスメント対策研修会などでパワハラについて周知するようにしましょう。
事業主に実施義務があるだけではなく、従業員もハラスメントに対する理解を深める必要性があるためです。
経営者と社員でハラスメントの方針については共有するようにしましょう。
ハラスメント対策委員を設置する
ハラスメントが起こった際に相談できる対策委員を設置することが重要です。
仮に裁判等に至った場合、「法律が要求している相談窓口の設置すらなかったのか」と非常に不利になる可能性があるためです。
ハラスメント対策に関しては必ず窓口を設置しましょう。
360度評価でハラスメント対策を行う
360度評価でハラスメント対策を行うことが可能です。
360度評価は上司が部下を評価するだけではなく部下も上司を評価するという性質を持った人事評価制度のためです。
お互いに評価をし合うことによって行き過ぎた指導や部下の「こういう風に指導して欲しい」と思っている気持ちを汲み取ることができます。
360度評価でハラスメント対策を行うための詳細については下記の記事を参考にしてみてください。
参考:部下が上司を評価する!?360度評価の項目・サンプル
360度評価で出来ること
「360度評価ではどんなことができるのだろうか」と気になりませんか。
360度評価を活用することによって、評価の透明性を確保することができます。
上司が部下を評価するだけではなく部下も評価に参加してお互いの意見を交換することができます。
具体的には以下の通りです。
・360度評価のメリットとデメリット
・360度評価で重要なコメント
・適正なコメントをしないとかえって不和を生む可能性も
・360度評価の失敗事例を知り対策を行おう
・英語で評価をするには
それぞれについて解説します。
360度評価のメリットとデメリット
360度評価にはメリットとデメリットがあります。
メリットはフィードバックを行うことで意見交換が活発になることや、社員が自主的に仕事をするなど成長することです。
一方でフィードバックのやり方を社内で統一しなければ評価に差異が出て軋轢を生む可能性があることです。
360度評価のメリットとデメリットの詳細については下記の記事を参考にしてみてください。
参考:360度評価とは?多面評価を採用するメリットとデメリット
360度評価で重要なコメント
360度評価を運用するにあたっては、良いコメントを心がける必要性があります。
コメントが批判ばかりになるとギスギスした職場環境になる可能性が高いためです。
社員が気持ちよく仕事に打ち込めるような評価をすることで360度評価を導入した効果をアップさせることも可能です。
社員がモチベーションを高められるようなコメントを行うために必要なことについてはぜひ、下記の記事を参考にしてください。
参考:360度評価での良いコメント例とは?人事評価で上司・部下ともに納得するコメント例文集
適正なコメントをしないとかえって不和を生む可能性も
適正なコメントをしないとかえって不和を生む可能性があります。
360度評価は上司と部下の双方がコメントできることが良い点ではありますが、悪口にも感じるようなコメントがあると社員がショックを受ける可能性があるためです。
適正なコメントを行うために重要なことについては以下の記事を参考にしてください。
参考:360度評価が返ってきた!そのときあなたはどう読み解く?
360度評価の失敗事例を知り対策を行おう
360度評価の導入に成功すると会社の業績アップや社員の定着率アップを狙うことができます。
一方で導入に失敗してしまうと、本来狙っていた効果を発揮できない可能性があります。
導入の失敗事例を知り、対策を行うことで360度評価導入の効果をアップさせるようにしましょう。
360度評価の失敗事例と成功するために必要なことについては下記の記事を参考にしてください。
参考:360度評価の失敗事例4例から成功する方法を解説
英語で評価をするには
360度評価を運用するにあたっては、どの言語でフィードバックをするのかも決めておく必要性があります。
従業員の中に外国人の方がいることもあるためです。
会社の方針で言語については決定すれば良いのですが、もし英語でフィードバックしたいという場合には以下の記事を参考にしてください。
参考:360度評価にも使える!人事評価の英語例文・英語表現
360度評価でハラスメント対策を行おう
360度評価でハラスメント対策を行うようにしましょう。
360度評価は上司が部下を評価するだけではなく、部下も上司を評価するシステムとなっているためです。
部下にハラスメントをしていれば評価表などにも影響をする可能性が高いため、ハラスメント防止に有効です。
360度評価システムで職場環境の向上を行いましょう。
「CBASE 360°」は、株式会社シーベースが提供するHRクラウドシステムです。経営を導く戦略人事を目指す人事向けのお役立ち情報をコラムでご紹介します。