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人事評価シートでの自己評価の例文を紹介!評価項目や職種別で解説

人事評価シートの自己評価は、社員の成果や能力を正しく評価するために重要ですが、多くの社員にとって自己評価を書くのは難しいものです。

「どう書けばいいか分からない」「自分の頑張りをうまく伝えられない」と悩む人が多いのが現状です。人事担当者としては、こういった社員の悩みに対して、適切な自己評価ができるようサポートすることも大切です。

この記事では、人事評価シートの基本的な内容や、効果的な自己評価の書き方、さらに職種ごとの具体的な例文まで、幅広く紹介します。

例文を参考にすることで、社員は自分の仕事に合った自己評価の基準を理解し、より分かりやすく説得力のある自己評価を書けるようになります。また、人事担当者にとっても、これらの例文は社員への指導や評価をする際の参考になり、より効果的な人事評価につながります。

目次

人事評価シートにおける自己評価の重要性

人事評価シートにおける自己評価は、形式的な手続きではなく、自身のキャリアを形作るきっかけになります。

以下では、自己評価の重要性について、さまざまな角度から詳しく解説していきます。

【人事評価シートにおける自己評価の重要性】
・自分の強みと弱みを客観的に把握して成長につなげることができる
・上司との認識のズレを埋めて公平な評価の土台を作ることができる
・自己評価を通じて企業からの期待と自分の目標を擦り合わせることができる
・日頃の仕事ぶりを振り返って具体的な成果を可視化することができる
・自己評価力を磨いて自主的なキャリア形成ができるようになる

自分の強みと弱みを客観的に把握して成長につなげることができる

自己評価を通じて、自分の強みと弱みを客観的に把握できるようになります。例えば、営業職の人なら、「新規顧客の開拓は得意だけど、既存顧客のフォローが苦手」のように、自分の特徴がはっきり分かってきます。

この自己認識が大切な理由は、次の3つです。

【自己認識の重要性】
・強みを活かした仕事の改善ができる
・弱点を克服する具体的な計画が立てられる
・自分に合った目標が設定できる

強みを活かすのであれば、「新規開拓のコツを社内で共有する」といった目標や、弱点克服であれば「顧客対応の研修に参加する」などの目標を設定することができます。

上司との認識のズレを埋めて公平な評価の土台を作ることができる

自己評価で上司との認識のズレを解消することも可能です。

例えば、自分では頑張ったと思っても、上司の目線では物足りないと感じることもあります。そういった認識の差を自己評価を通じて明らかにしたうえで、埋めていくことができます。

これによって、次のようなメリットがあります。

【認識の差を埋めるメリット】
・お互いの期待値がはっきりする
・公平な評価につながる
・より建設的な面談ができる

自己評価をきっかけに上司との1on1ミーティングを設定するのも効果的です。「ここはこう考えて書いたんですが、どうでしょうか?」といったように、お互いの認識を擦り合わせられます。

定期的な自己評価と上司とのコミュニケーションを重ねることで、徐々に認識のズレは小さくなっていきます。

自己評価を通じて企業からの期待と自分の目標を擦り合わせることができる

自己評価によって、企業が求めていることと、自分自身の目標をうまく合わせることができます。

例えば、企業が「顧客満足度の向上」を重視しているのに、自分は「売上アップ」だけに集中していた…ということがあるかもしれません。自己評価を通じて、そういったズレに気付くことができます。

この擦り合わせによって、次のようなメリットがあります。

【企業からの期待と目標を擦り合わせるメリット】
・企業の方針に沿った目標設定ができる
・自分の成長と企業の成長を両立できる
・より高い評価につながる可能性が増える

ただし、注意したいのは企業の期待に振り回されすぎないことです。自分の成長につながる目標も大切にしましょう。

日頃の仕事ぶりを振り返って具体的な成果を可視化することができる

自己評価は、日々の業務の中で見落としがちな自分の成果を、はっきりと目に見える形にできます。

具体的には、以下のような効果があります。

【仕事ぶりを振り返ることによる効果】
・自分の成長を実感できる
・上司や同僚に自分の貢献をアピールできる
・次の目標設定の基準にできる

数字だけに頼りすぎず、「チームワークの向上」などの数字で表しにくい成果も、具体的なエピソードを交えて書くようにしましょう。

1年間や半年間の業務日誌やメールのやり取りを見返すのも効果的です。

自己評価力を磨いて自主的なキャリア形成ができるようになる

正しい自己評価ができれば、自分の市場価値を客観的に把握して戦略的にキャリアを構築していくことが可能になります。

自己評価力を磨くことによりメリットは、以下の通りです。

【自己評価力を磨くメリット】
・自分の得意なことと、市場で求められていることを上手く結びつけられる
・長い目で見た仕事の目標を立てやすくなる
・どのようなスキルを身につけるべきか、判断できるようになる

以下のような方法で、自己評価力を高めることができます。

【自己評価力を高めるコツ】
・業界の新しい動きと自分のスキルを常に比べてみる
・数字だけではなく、質的な成果をしっかり見る
・周りの人からの意見を聞く

自己評価力を上げることは今の仕事を上手くこなすだけではなく、自分の価値を保って高めていくために大切です。

人事評価シートの基本的な内容や評価項目

人事評価シートを効果的に活用するためには、基本的な内容や評価項目を理解しておくことが重要です。

各評価項目を正しく活用することで、自身の成果や成長を的確に伝えることができます。

以下では、人事評価シートの基本的な内容や評価項目について、詳しく解説していきます。

【人事評価シートの基本的な内容や評価項目】
・【目標達成度】期初に設定した目標の実現状況を具体的に書く
・【業務実績】担当業務の成果を数値やエピソードで客観的に書く
・【スキル向上】新たに習得した知識や技能、その活用例を書く
・【課題と改善策】現状の問題点と具体的な解決への取り組みを書く
・【チーム貢献】他メンバーとの協力やサポートした具体例を書く
・【創意工夫】業務改善や効率化のために行った工夫を詳しく書く

【目標達成度】期初に設定した目標の実現状況を具体的に書く

年初や期初に立てた目標に対して、どれだけ実現できたかを具体的に書きましょう。

単に「達成した」「できなかった」では不十分で、数字や具体例を交えて説明することが大切です。

目標達成度を書く際のポイントは以下の通りです。

【目標達成度を書く際のポイント】
・数値化できる目標は必ず数字で書く
・達成できた理由や工夫した点を具体的に書く
・未達成の場合は原因の分析と今後の改善策を書く

また、数値化しにくい目標の場合も、できるだけ具体的に書くようにしましょう。

【業務実績】担当業務の成果を数値やエピソードで客観的に書く

業務実績は、担当した仕事の具体的な成果を示します。ここでは、数値やエピソードを用いて客観的に実績を書くようにしましょう。

例えば、次のように書くことができます。

業務内容実績貢献度
顧客対応クレーム解決率95%(前年比+10%)顧客満足度向上
業務効率化書類処理時間20%削減コスト削減に貢献
新規プロジェクト予算内で1ヶ月前倒し完了営業開始の早期化

このように、業務実績を具体的かつ客観的に書くことで、どの程度貢献したかが分かりやすくなり、上司や人事部門に対して説得力のある自己アピールができます。

【スキル向上】新たに習得した知識や技能、その活用例を書く

スキル向上の項目では、期間内に習得した新しい知識や技能をどのように実務で活用したかを具体的に書きましょう。

具体的に書くことで、自己啓発への意欲や学んだことを実務に活かす能力が分かりやすくなります。

また、スキルが上がったことが業務にもたらした良い影響を書くことで、個人の成長が企業にとってどれだけ価値があるかを伝えることができます。

スキル向上を効果的に書くためのポイントは以下の通りです。

【スキル向上項目のポイント】
・習得したスキルを具体的に並べる
・スキル習得の方法(研修、自己学習など)を具体的に書く
・習得したスキルの活用例を具体的に書く

スキル向上を具体的に書くことで、成長意欲と実務への応用力を効果的にアピールできます。

【課題と改善策】現状の問題点と具体的な解決への取り組みを書く

自分の弱点や仕事の問題点を正直に書いて、それをどのように直そうとしているかを具体的に書くのがこの項目のポイントです。

自分の課題をしっかりと分かっていて、それを良くしようと努力している姿勢を見せることで、成長意欲と問題解決能力をアピールできます。

また、具体的な改善策を書くことで、前向きな姿勢も伝わります。

課題と改善策を書くときは、自分の弱点を素直に認めつつ、それを直すために具体的に何をしたか、そしてどのような成果が出たかを書くのが重要です。

こうすることで、自分を高めようとする意欲と実行力をアピールできます。数字や具体例を使うと、改善の効果がより分かりやすく伝わります。

【チーム貢献】他メンバーとの協力やサポートした具体例を書く

チーム貢献の項目では、他のメンバーとどう協力したか、どのようなサポートをしたかを具体的に書きましょう。

チームワークの良さや他の人を助ける姿勢を書くことで、以下のようなアピールができます。

【アピールできる内容】
・協調性の高さ
・リーダーシップ能力
・問題解決力
・組織への貢献度

チームへの貢献を書くときは、具体的な行動とその結果を書くことが重要です。

誰を、どのように、どんな結果が出るまでサポートしたかを明確に書きましょう。また、チーム全体のために行った工夫や、その成果も忘れずに書くようにしましょう。

こうすることで、チームにとって欠かせない存在であることをアピールできます。

【創意工夫】業務改善や効率化のために行った工夫を詳しく書く

創意工夫の項目では、仕事をより良くするために自分で考えて実行したアイデアや工夫を具体的に書くことが重要です。

自分で考えて仕事を改善する能力を示すことで、以下のような強みをアピールできます。

【アピールできる内容】
・問題発見能力
・創造性
・実行力
・コスト意識

創意工夫を書くときは、「何を」「どのように」改善したか、そしてその結果「どんな効果があったか」を具体的に書きましょう。

数字を使って効果を表すと、よりインパクトがあります。

また、その工夫が自分の担当範囲を超えて他の人や部署にも良い影響を与えた場合は、それも忘れずに書くようにしましょう。こうすることで、創造性や実行力、そして会社への貢献度をしっかりアピールできます。

人事評価シートの効果的な自己評価の書き方

人事評価シートの自己評価を効果的に行うことで、成果や能力を正当に評価してもらうことができます。

単に事実を並べるだけでなく、具体的な数値や事例を用いて、どの程度貢献したかを示す必要があります。

以下では、人事評価シートで効果的な自己評価を行うための具体的な書き方やポイントについて、詳しく解説していきます。

【人事評価シートの効果的な自己評価の書き方】

・具体的な数値を使って成果を分かりやすく書く
・行動と結果を明確に結びつけて書く
・自分の強みを活かした取り組みを詳しく書く
・会社や部署の目標達成への貢献を意識して書く
・自己成長が感じられるポイントを明確に書く

具体的な数値を使って成果を分かりやすく書く

自己評価では、具体的な数字を使って自分の成果を分かりやすく書くことが大切です。

数字を使うことで、以下のようなメリットがあります。

【数字を使うメリット】
・成果が明確になる
・客観性が増す
・印象に残りやすい
・比較がしやすい

また、数字を使って成果を書くときは、以下の点に気をつけましょう。

【数字を使う際の注意点】
・目標値と達成値を並べて書く
・前年や前回との比較を示す
・パーセンテージと実数を組み合わせる
・時間や金額など、分かりやすい単位を使う

これによって成果が一目で分かりやすくなり、評価者に強い印象を与えることができます。ただし、数字を盛るのは絶対にNGです。正確な報告を心がけましょう。

行動と結果を明確に結びつけて書く

自分が取った行動とそれによって生まれた結果を、はっきりと結びつけて書くことが重要です。

行動と結果を結びつけることで、以下のようなメリットがあります。

【行動と結果を結びつけるメリット】
・自分の貢献が明確になる
・何が成功につながったかが分かる
・評価者に具体的な根拠を示せる
・次の目標設定に活かせる

行動と結果を結びつけて書くときは、以下の点を意識しましょう。

【意識すべきポイント】
・具体的な行動を箇条書きで書く
・その行動がもたらした具体的な結果を数字で書く
・可能であれば、短期的な結果と長期的な影響の両方を書く
・予想外の良い結果があれば、それも書く

このように書くことで、行動が成果につながっていることを説得力を持って示すことができます。

自分の強みを活かした取り組みを詳しく書く

自分の強みを明確に意識して、それをどのように仕事に活かしたかを具体的に書くことが重要です。

自分の強みを活かした取り組みを書くことで、独自の価値や貢献が明確になります。

また、自己理解の深さや強みを活かす能力もアピールすることができます。

コミュニケーション能力を活かした取り組みを例に挙げると、次のようになります。

【コミュニケーション能力を活かした取り組み例】
・部署間の情報共有会議を月1回開催し、進行役を務めました。この結果、プロジェクトの進捗状況の把握ができるようになり、全体の作業効率が15%向上しました。
・難しい技術的な内容を、非技術者にも分かりやすく説明する資料作成を担当しました。お客様からの理解度評価が5段階中平均3.2から4.5に上昇しました。

自分の強みを活かした取り組みを書く際は、まず自分の強みを明確にし、それをどのように活用したか、そしてどんな結果につながったかを具体的に説明することが大切です。

会社や部署の目標達成への貢献を意識して書く

自己評価では、自分の成果が会社や部署の目標達成にどのように貢献したかを意識して書くことも重要です。

会社や部署の目標と自分の成果を結びつけることで、以下のようなメリットがあります。

【会社や部署の目標達成への貢献を意識して書くメリット】
・自分の仕事の意義がより明確になる
・組織の一員としての自覚が伝わる
・会社にとっての価値をより具体的に示せる

例えば、以下のように書くことができます。

【書き方例】
・カスタマーサポートチームのリーダーとして、対応品質向上プロジェクトを立ち上げました。
・チーム全員で顧客からのフィードバックを分析し、よくある問い合わせ内容をまとめたFAQを作成しました。

自分の取り組みが会社全体にどのような影響を与えたかにも触れると、より大きな視点での貢献をアピールできます。

自己成長が感じられるポイントを明確に書く

この1年間で自分がどのように成長したかを具体的に書きましょう。

自己成長のポイントを明確に書くことで、自分の成長を振り返りモチベーションアップにつながります。

それと同時に、上司や会社に向上心や学習能力をアピールすることもできます。次の目標設定やキャリアプランのベースにもなるため、評価者に能力や将来性をアピールする良い機会です。

具体的なスキルや能力の向上を書きつつ、ビフォーとアフターをわかりやすくしましょう。成長のために行った具体的な行動と、その結果どのような成果が出たかが重要です。

また、今後の成長目標にも触れておきましょう。

【職種別】人事評価シートの自己評価の例文

人事評価シートの自己評価は、職種によってその内容や重点を置くべき部分が大きく変わります。

それぞれの職種の特性を理解して、それに合わせた自己評価を行うことが効果的なアピールにつながります。

以下では、代表的な職種ごとに、具体的な自己評価の例文を紹介します。

【職種別での自己評価の例文】
・営業職の自己評価の例文
・事務職の自己評価の例文
・技術職の自己評価の例文
・接客業の自己評価の例文
・管理職の自己評価の例文
・企画職の自己評価の例文
・人事職の自己評価の例文
・研究職の自己評価の例文

営業職の自己評価の例文

営業職の自己評価では、数字を使って成果を書き、お客様との関係づくりや新しいお客様を増やす取り組みをはっきり説明することが大切です。

数字で分かる成果と、数字では表せないお客様との関係や営業の仕方の工夫を両方書くことで、全体的な営業の力を評価することができます。

下記は、営業職の例文です。

【営業職の自己評価の例文】
「今年の主な成果と取り組みは以下の通りです。

・売上目標達成率:120%(目標1億円に対し1億2000万円達成)
・新規顧客:15社(目標10社)
・契約更新率:95%(去年より5%アップ)

特に力を入れたのは、新規顧客を増やすことです。毎月1回業界のセミナーに参加し、そこで学んだ新しい情報を提案に使いました。

苦手だった商談で契約率を上げるため、週1回社内で勉強会を開きました。うまくいった例を共有したり、提案書を見せ合ったりしました。その結果、契約率が20%から30%に上がりました。」

事務職の自己評価の例文

事務職の自己評価では、仕事の正確さや効率アップ、チームへの貢献を具体的に書くことが大切です。

事務職は数字で成果を表しにくいですが、仕事の質や速さ、ミスの減少などを具体的に説明することで、自分の頑張りや成長をアピールできます。

下記は、事務職の例文です。

【事務職の自己評価の例文】
「今年の主な成果と取り組みは以下の通りです。

・書類作成の時間を20%短縮しました。エクセルの関数を勉強して、データ入力を自動化したのが大きな理由です。
・経費精算のミスを月平均10件から2件に減らしました。チェックリストを作って、よくあるミスを防ぐようにしました。
・部署の資料管理システムを新しくしました。これにより、全社的に必要な資料を平均で2分以内に見つけられるようになりました。

特に力を入れたのは、部署全体の仕事の流れを良くすることです。毎週金曜日に30分のミーティングを始めて、全員の仕事の進み具合を確認し合うようにしました。その結果、締め切りに間に合わない仕事が半分に減りました。

課題だった電話応対のスキルアップのため、マナー講座を受講しました。お客様からのクレームが月平均5件から1件に減り、「対応が丁寧になった」と評価をもらいました。」

技術職の自己評価の例文

技術職の自己評価では、新しい技術の習得や問題解決、プロジェクトの成果を具体的に書くことが大切です。

専門的な仕事が多いので、自分が身につけた新しい技術や、それを使ってどのような問題を解決したかを説明することで、自分の成長と会社への貢献をアピールすることができます。

下記は、技術職の例文です。

【技術職の自己評価の例文】
「今年の主な成果と取り組みは以下の通りです。

・新しいプログラミング言語(Python)を習得し、データ分析の自動化プログラムを作りました。これにより、月次レポートの作成時間が2日から4時間に短縮されました。
・製品の不具合を30%削減しました。原因を詳しく調べ、製造工程の一部を改善したのが大きな理由です。この取り組みで顧客からのクレームが半分に減りました。

特に力を入れたのは、若手社員の育成です。月2回の勉強会を開き、自分の経験や知識を共有しました。その結果、チームメンバーの技術レベルが上がり、プロジェクトの質が全体的に向上しました。

課題だった他部署とのコミュニケーションについては、営業部と定期的に情報交換の場を設けました。顧客のニーズをより深く理解できるようになり、製品の改良につながりました。」

接客業の自己評価の例文

接客業の自己評価では、お客様の満足度アップや売上への貢献、チームワークの向上を具体的に書くことが大切です。

接客業はお客様との直接のやりとりが仕事の中心なので、お客様の反応やリピート率、売上などの数字を使って成果を表すことで、努力を分かりやすく伝えられます。

下記は、接客業の例文です。

【接客業の自己評価の例文】
「今年の主な成果と取り組みは以下の通りです。

・お客様アンケートの満足度が、5段階評価で平均3.8から4.5に上がりました。
・担当した商品の売上が前年比120%になりました。
・新人スタッフ3名の教育を担当し、全員が3ヶ月以内に一人立ちできました。

特に力を入れたのは、お客様一人一人に合わせた接客です。お客様の好みや予算をよく聞いて、求めている商品を提案するようにしました。その結果、「また来たい」と言ってくれるお客様が増え、リピート率が15%アップしました。

課題だったクレーム対応については、先輩社員のアドバイスを参考に、まず謝罪してから丁寧に説明する方法を身につけました。その結果、クレームの90%をその場で解決できるようになりました。」

管理職の自己評価の例文

管理職の自己評価では、チーム全体の成果、部下の育成、業務の改善などを具体的に書くことが大切です。

管理職には、個人の成果だけでなくチーム全体の成果や部下の成長に責任があります。

そのため、チームの目標達成度や部下の成長、業務の効率化などを数字や具体例を使って説明することで、自分のマネジメント能力をアピールすることができます。

下記は、管理職の例文です。

【管理職の自己評価の例文】
「今年の主な成果と取り組みは以下の通りです。

・部門の売上目標120%達成(目標10億円に対し12億円)
・チームメンバーの残業時間を平均30%削減
・新人教育プログラムを新しくし、新人の戦力化までの期間を6ヶ月から4ヶ月に短縮

特に力を入れたのは、チームの生産性向上です。週1回の短時間ミーティングを始め、各メンバーの進捗状況や課題を共有しました。

また、業務の優先順位づけを徹底し、無駄な作業を減らしました。その結果、チーム全体の業務効率が20%アップし、新規プロジェクトに取り組む時間が作れました。

課題だった部門間連携については、他部門との合同プロジェクトを2件立ち上げ、リーダーとして推進しました。これにより会社全体の大型案件受注につながり、経営目標の達成に貢献できました。」

企画職の自己評価の例文

企画職の自己評価では、新しい企画の立案と実行、その成果、市場調査や分析力を具体的に書くことが大切です。

企画職は、新しいアイデアを生み出して形にする仕事です。そのため、どのような企画を考えてどのように実行したか、そしてどのような結果が出たかを説明することで、自分の創造力と実行力をアピールできます。

下記は、企画職の例文です。

【企画職の自己評価の例文】
「今年の主な成果と取り組みは以下の通りです。

・新商品Aの企画立案と発売を行い、売上目標の120%を達成(目標5億円に対し6億円)
・顧客満足度調査を実施し、その結果を基に既存サービスの改善案を3件提案。うち2件が採用され、顧客満足度が10%向上
・社内アイデアコンテストを企画・運営し、50件の提案の中から3件を事業化

特に力を入れたのは、若い世代向けの新サービス開発です。SNSを活用した市場調査を行い、1000人以上の意見を集めました。

その分析結果を基に、月額制の新サービスを企画し、試験導入の結果、想定の2倍のユーザー数を獲得できました。

課題だったプレゼンテーションスキルについては、外部講師による研修を受講し、資料作成と発表技術を磨きました。その結果、経営陣への提案で高評価を得られるようになりました。」

人事職の自己評価の例文

人事職の自己評価では、採用活動の成果、社員教育の取り組み、制度の改善、社員の満足度向上などを具体的に書くことが大切です。

人事職は会社の人材を支える役割があり、採用や教育の成果、制度改善の効果を数字で出すことで、会社全体への貢献をアピールできます。

下記は、人事職の例文です。

【人事職の自己評価の例文】
「今年の主な成果と取り組みは以下の通りです。

・新卒採用:内定承諾率が昨年の70%から85%に向上。SNSの活用や学生との交流会開催が効果的でした。
・社員研修:全社員向けオンライン研修を企画・実施。参加率は98%で、満足度90%を達成しました。
・人事制度改革:新しい評価制度を導入し、社員満足度調査で「評価の公平性」の項目が20%向上しました。

特に力を入れたのは、社員の働きやすさ向上です。在宅勤務制度を整備し、利用率が50%に達しました。

また、毎月の1on1面談を全部署で実施。その結果、社員の離職率が前年比30%減少しました。

課題だった外国人採用については海外の人材紹介会社と提携し、5名の優秀な人材を採用でき、グローバル展開の基盤づくりに貢献しました。」

研究職の自己評価の例文

研究職の自己評価では、研究成果、特許出願、論文発表、新技術の開発などを具体的に書くことが大切です。

研究職は新しい発見や技術開発が重要な仕事です。

そのため、研究の進捗や成果、それが会社にどう役立つかを説明することで、自分の貢献をアピールできます。

下記は、研究職の例文です。

【研究職の自己評価の例文】
「今年の主な成果と取り組みは以下の通りです。

・新素材の開発に成功し、特許を2件出願しました。この素材は従来品より強度が30%高いことから、製品の軽量化に繋がります。
・国際学会で研究成果を2回発表し、うち1回は優秀発表賞を受賞しました。
・社内の若手研究者向け勉強会を月1回開催し、最新の研究動向を共有しました。

特に力を入れたのは、他部門との連携です。営業部門と定期的に情報交換を行い、顧客のニーズを研究に反映させました。その結果、開発中の技術の実用化時期を6ヶ月前倒しできる見込みです。

課題だったプレゼンテーションスキルについては、社内トレーニングに参加し改善に努めました。その結果、経営陣への研究報告でより分かりやすい説明ができるようになりました。」

まとめ

人事評価シートにおける自己評価は、キャリア形成や適切な評価を受けるために重要です。

この記事では、自己評価の重要性、基本的な内容、効果的な書き方、そして職種別の例文について解説してきました。

主なポイントをまとめると、次のようになります。

【自己評価の重要性】
・自分の強みと弱みを客観的に把握して上司との認識のズレを解消
・会社の期待と自身の目標を擦り合わせて成果を可視化

【人事評価シートの基本的な内容と評価項目】
・目標達成度、業務実績、スキル向上、課題と改善策など

【効果的な自己評価の書き方】
・具体的な数値を使用して行動と結果を明確に結びつける
・自分の強みを活かした取り組みと会社への貢献を意識して書く

こういったポイントを踏まえて、自身の職種や状況に合わせて自己評価を行いましょう。


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