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ジョブローテーションとは?基本的なジョブローテションのメリットと導入の目的

2021.08.27 人材育成

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求人情報に多く見られるジョブローテーション社員の能力開発のために活用する企業が多いシステムです。新卒一括採用でゼロから社会人教育と職業教育を進めていく日本企業ならではの仕組みと捉えられていましたが、最近では社員の多様性を生かす仕組みとしても注目されるようになりました。
今回は、このジョブローテーションについて解説します。

ジョブローテーションとは?

ジョブローテーションとは、定期的に職務変更や、職場の異動をして、これまでと違った職種や環境下にて社員に経験を積ませる仕組みを指します。

人事異動は能力にあった配置転換や登用、経営戦略に基づく部署、プロジェクトの強化、職場の活性化や組織改善といった目的があります。ジョブローテーションでは、ここに加え、社員の能力開発をはじめとする人材育成を目的としています。そのため、人材育成計画に基づいて戦略的に実施されるケースが多くなります。

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企業がジョブローテーションを導入するメリット・デメリット

企業側のメリット

企業がジョブローテーションを導入するメリットは、「社員間の交流が盛んになり、社内の縦横の連携が円滑になる」「新たな風、違う風によるイノベーションの発生」「業務の属人化を防ぐ」「成長後を加味した適材適所の判断基準例を作れる」「業務の平準化と効率化」などです。

錫100%の曲がる食器で一躍、有名となった株式会社能作では技術職・事務職などの相互理解を高め、長所を引き出し、新たな技術・商品開発のための手段の一つとしてジョブローテーションが取り入れられています。

また、新卒採用の新入社員はどのような業務に適性を発揮するかを入社初期に見極めることが難しいため、適材適所の判断基準としてジョブローテーションによる配置転換は効果的と言えます。社員に複数の職種を経験させることで、常に業務内容が固定の社員だけのものとならず、万が一の代替え要員の確保やワークライフバランスを整えるための業務調整も行いやすくなります。

企業側のデメリット

デメリットとしては「スペシャリスト人材を短期的に仕上げられない」「異動時期に全体的なパフォーマンス低下の心配」「離職原因となるリスク」があげられます。
一定期間で業務内容が変わってしまうジョブローテーションでは、それぞれの業務内容の表面的なものはスキルとすることはできても、深部までの理解、技術習得までには届かず、特定分野での知識・経験を磨き続けることが難しくなります。スペシャリスト人材が必要な分野においてはジョブローテーションの導入には慎重になった方が良いでしょう。
また、暑い日のエアコンがスイッチを入れた直後が最も電力を使い、快適な温度になるまでにパワーを必要とするように、異動直後から業務に慣れるまでの間はどうしても全体的なパフォーマンス低下が起こります。長期プロジェクトに携わっていた場合、異動により途中離脱を余儀なくされたり、得意不得意、向き不向きもや、配属先の環境などモチベーションの低下を招き、離職原因となる可能性もあります。

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社員がジョブローテーションを導入する企業を選ぶメリット・デメリット

社員側のメリット

ジョブローテーションの社員側のメリットは「キャリアパスを描きやすくなる」「多角的視点と複数の経験から応用力の高いスキルを身につけられる」などです。
複数の業務の担当と複数の部署での人間関係の構築が可能なジョブローテーションでは、社員が自分自身の適性や興味を知るきっかけとなり、将来的にどのような成長をしていきたいのかが考えやすくなります。ここから、キャリアパスもより具体的にイメージできるようになり、将来のステップアップに向けての自己啓発にもつながりやすくなります。また、複数の業務や部署間での関連性も見えてくるため、自分の目の前の業務だけで完結せずに、他の部署との連携を考えた効率の良い進め方ができるようになり、業務の結果から得る満足度も大きなものとなるでしょう。

社員側のデメリット

デメリットとしては「新たな業務を始めるたびに自信を失いやすくなる」「専門性を身につけにくい」「希望しない業務をやることも考えられる」などです。
どうしても初めての業務は学ぶことも多ければ、教えてもらわないとならないもの多く、当然、失敗の機会も多くなりがちです。ここから自信を失ってしまったり、過去の自信喪失から異動へストレスを強く感じたり、また、好まない業務でモチベーションを下げてしまうなどの恐れがあります。

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ジョブローテーションを導入する目的

ジョブローテーションを導入する目的には下記があげられます。
・新人育成と適性に合わせた配属
・経営人材の育成
・業新陳代謝の促進

新人育成と適性に合わせた配属

ジョブローテーションにより複数の業務を経験させることで、社員それぞれの適性を会社側が把握しやすくなり、正式な配置を決定もしやすくなります

経営人材の育成

経営人材の育成には、部署を超えた判断や行動が必要なことが多く、実務経験と様々な部署との連携の基礎を作るジョブローテーションは効果的な場合が多くあります。社員側も多様な職務を経験することで、会社の全体像を把握し会社の成長を考えた行動がイメージしやすくなるでしょう。
ただし、経営人材としての育成を視野に入れたジョブローテーションの場合は、社員本人が状況を知らずにいると業務を途中で取り上げられたように受け取られ、モチベーションの低下につながる恐れもあるため、経営人材としての育成であることを伝えておくことが必要です。

新陳代謝の促進

一つの部署に人材が固定化してしまうと避けられないのが業務の属人化と、業務マニュアルのアップデートの滞りです。積極的に各部署にて新陳代謝が促進されることで、業務引き継ぎの機会を作り、業務の属人化を防ぎつつ、定期的な業務オペレーションの見直しの機会をつくります。

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成長企業が採用情報にジョブローテーションを掲載する理由

テレビにも躍進を取り上げられた企業の事例

 その躍進をテレビなど多くのメディアに取り上げられた総合衣料品販売の株式会社しまむらや、ホームセンターチェーンを経営する株式会社カインズは、新卒採用サイトでも積極的にジョブローテーションを行っていることを記載しています。この2社は特に企業の特性上、ローコストオペレーションや部署を超えたコミュニケーションによるイノベーションを必要とし、実際にそれを実現したことで、魅力的な企業運営を続ける企業として消費者の目には映っているでしょう。

新卒採用から多様性の受容をアピール

社員の多様な個性、働き方、可能性を見出すことを目的としたジョブオペレーションを新卒採用サイトに掲載し、社員の可能性を共に探る会社であることをアピールする会社が増えてきています。最近の学生たちの就職先選びの基準ではワークライフバランスや、多様な考え方、働き方への受容性が会社側にどれだけあるか、が基準となっているケースが多くなってきたことが要因と考えられます。

まとめ

今回はジョブローテーションについてメリット・デメリットを中心として解説しました。多様性を受け入れる社会へと変化する中で、社員一人ひとりの可能性と、部署を超えた社内でのコミュニケーションの活性化の期待ができるジョブローテーションを有効な手段の一つとして検討したいですね。

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HRコラム編集部

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