越境学習とは?メリットやデメリット、注目される背景について解説
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「越境学習とは何なのだろうか」
「越境学習という言葉を良く聞くけれど、どうすれば越境学習を実施できるのだろうか」
と気になりませんか。
結論から言えば、越境学習とは社員に現在の環境から一度離れてもらって様々な考え方を吸収してもらうことを指します。
この記事を読めば、越境学習について理解することができます。
越境学習について気になる方はぜひ、最後まで読んでいって下さいね。
目次
越境学習とは?
越境学習とは社員をいつもの勤務場所や部署を離れて、これまでと大きく異なる環境に身を置き仕事や勉強をすることによって広い視野や新たな視点を持ってもらうことを狙った教育手法です。
所属する組織を離れ、自社や所属部署以外の仕事の進め方を知ることによって、他の組織の仕事の進め方を知ることができます。
自分の部署の仕事のやり方以外の仕事の進め方を学ぶことで、自分の所属組織に戻った際、より効率的な仕事の進め方を知ることができます。
また、何気なくこなしている仕事に対しても「どうすればより仕事をレベルアップさせることができるのだろうか」という疑問を持つこともあります。
自発的な仕事の進め方が身につくため、非常に良い取り組みであると言えます。
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越境学習に注目される背景とは?
「越境学習はなぜ注目されているのだろうか」と気になりませんか。
越境学習に注目される背景として、以下の背景があります。
・経済産業省が越境学習に着目
・社会の変化に対応するため
それぞれについて解説します。
経済産業省が越境学習に着目
経済産業省が越境学習に関しては着目しているということがあります。
変化の激しいVUCAの時代に対応するためには自ら課題を発見し、解決する能力が求められます。経済産業省では越境学習のために留職プログラムなどを提供しているということです。
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社会の変化に対応するための越境学習
社会の変化に対応するためには、越境学習が必須だと言われています。
なぜなら、現在のビジネス環境はグローバル化しており、一瞬で経営環境が変わってしまう時代に突入したためです。
1社だけでの仕事スタイルを確立させるよりも、より多くの情報に社員が触れて自発的に仕事をすることが出来る人材が必要不可欠となります。
越境学習の方法
「越境学習にはどんな方法があるのだろうか」と気になりませんか。
越境学習の方法として、以下の方法があります。
・留学
・出向
・海外研修
・人事異動
・外部講座受講
それぞれについて解説します。
留学
越境学習の手段として、留学があります。
社内で優秀な成績を残した人材などの期間を限定して海外に留学させる方法も有効です。
留学をした社員は能力を伸ばせるだけではなく、海外の人たちの考え方などを理解できるようになり、復帰後はより仕事ができるようになります。
また、社内でTOEIC大会などを開催し、成績上位者に対して留学権を与えるなど様々な実施方法があります。
出向
越境学習を行う方法として、出向という方法があります。
自社を離れて資本関係はあるけれど、ほとんど知っている社員がいない企業へと出向すれば、自分の所属を離れて新しい仕事に挑戦することが可能なためです。
出向先を選ぶ際には出来るだけ本社出身者があまり在籍していない出向先を選ぶようにしましょう。
本社出身者が少ない出向先であれば他の組織独特の仕事の進め方を知ることが可能です。
海外研修
海外研修は越境学習の手段として有効です。
なぜなら、海外で研修することによって言葉の通じない世界で仕事に関することを学ぶことができるためです。
海外研修では語学研修だけではなく、現地の企業の社員さんたちの考え方を知る機会を持てるような専門研修も行うようにしましょう。
語学能力だけではなく、海外企業での仕事の進め方を知ることで、社員の視野が広くなります。
人事異動
人事異動は越境学習の手段として最も実現しやすいものです。
なぜなら、人事異動は自分の所属を離れるという性質の越境学習の中では同じ会社内での異動となるためです。
同じ会社の異動とはいえ新しい発想を得るために、通常の人事異動では異動することのない支店や部署に社員を異動させることで越境学習を実現しましょう。
営業職の方に本社の事務や技術職の仕事を体験してもらうなど、様々なバリエーションがあります。
外部講座受講
外部講座受講は越境学習としても活用できます。
外部講座には普段交流のない人材が集まるためです。
ただし、外部講座の中でも、知り合いの企業のあまり参加していないものを選ぶようにしましょう。
他の企業の優秀な人材と交流することが越境学習の狙いである以上、馴染みのあるところへ参加しても効果は薄いと言えます。
越境学習のメリット
「越境学習のメリットは何なのだろうか」と気になりませんか。
越境学習のメリットとして、以下のメリットがあります。
・人材育成が急速に進む
・優秀な人材の離職防止が可能
・社員のノウハウを取り込める
それぞれについて解説します。
人材育成が急速に進む
越境学習を行うことによって、人材育成が急速に進むというメリットがあります。
なぜなら、越境学習では慣れてしまった業務を離れることになるため、刺激が大きいためです。
会社の中では学べないことを自分から積極的に学ぶことが出来るようになります。
優秀な人材の離職防止が可能
優秀な人材の離職防止が可能というメリットが越境学習にはあります。
なぜなら、優秀な人材が越境学習を通して新しい環境を得ることが出来るためです。
会社の業務を一通りしっかりとこなせるようになったことでマンネリを感じてしまい新たな活躍の場を求めて転職してしまうような人材を会社内にとどめる効果があります。
戦力を失うという事態を避けることができます。
社員のノウハウを取り込める
越境学習を終えた社員のノウハウを自社に取り込めることが大きなメリットです。
なぜなら、越境学習を終えた社員は他社独自の知恵や工夫を得てきているためです。
社員のノウハウを自社で吸収することで大きな業務効率改善に期待することができます。
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越境学習のデメリット
「越境学習のデメリットって何なのだろうか」と気になりませんか。
具体的には、越境学習には以下のデメリットがあります。
・何らかの成果を形にする必要性がある
・希望者全員に実施することが難しい
・コスト増加
それぞれについて解説します。
何らかの成果を形にする必要性がある
越境学習で得たものを何らかの成果として形にする必要性があります。
なぜなら、越境学習をしている期間中は業務を免除されているためです。
越境学習で得たものは何かをしっかりとアウトプットすることを社員に求めることになるため、社員がプレッシャーを感じることもあり得ます。
希望者全員に実施することが難しい
越境学習のデメリットは希望者全員に実施することが難しいことにあります。
対象者選定が大変重い業務となるため、人事部の業務負担は大きくなる傾向にあります。
また、対象に選ばれなかった社員のモチベーションが下がるという事態もあり得ます。
コスト増加
越境学習を行うことによって、コストが増加するというデメリットがあります。
海外留学に参加させる研修などは人数によっては、大きな負担となるためです。
また、思い切った越境学習でなければ効果が薄い可能性もあります。
まとめ
今回は、越境学習について解説させて頂きました。
越境学習とは社員に自分の所属を離れた場所で仕事や勉強をしてもらうことを指しています。
特に本文中でも解説させて頂きましたが、以下のように越境学習においては様々な手段があります。
・留学
・出向
・海外研修
・人事異動
・外部講座受講
自社に合った方法で越境学習を実施してみましょう。
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