採用面接で人材を見抜くには?見抜くべきポイントや対策
⇒【マンガでわかる】「360度評価」のメリットやデメリット、失敗しないための導入方法が詳しく学べる資料を1分でダウンロード
面接で人材をどのようにして見極めるかについて、悩む人事担当官は多いのではないでしょうか。採用活動をしても思うような人材が見つからず、採用しても早期退職されてしまう場合もあります。
そのような事態を回避するためには、採用面接でいかにして人材を見抜けるかどうか、気になる人も多いでしょう。
今回は採用面接で人材を見抜くためのポイントや注意点を解説します。
目次
採用面接で人材を見極めるために確認したいこと
中途の採用面接では、人材を見極める前に、確認するべきことがあります。これらのことを確認しておかなければ、採用基準があやふやになり、十分な見極めができません。
求める人材像を明確にする
採用面接の前に求める人材像を明確にする必要があります。特に決めるべき点は以下の3つです。
・現在持っているスキル
・性格や特性
・価値観
性格や特性は主に新卒採用で重視されますが、中途採用の場合は現在持っているスキルも重要です。また、価値観がマッチしているかどうかは採用後の定着率に関わります。
人材像を完璧に満たす応募者はありえませんが、どの条件が重要なのか、優先度を決めておくことが大切です。
これらの要件は採用時の判断基準にするだけではなく、応募者にも提示すると、ミスマッチを防ぎやすくなるでしょう。
また、求める人材像を性格までイメージしておくと、選考基準を満たすかどうか素早く判断しやすくなります。
実務能力やコミュニケーション能力
実務能力やコミュニケーション能力は見極めるべきポイントの一つです。
これらの能力は面接である程度の判断が可能なため、一次面接など早いうちに見極めるようにしましょう。
最初のうちは受け答えがしっかりしているか、コミュニケーションの見極めを行うと、判断に難しい応募者の性格や価値観の見極めに時間をかけられます。
コミュニケーション能力を見抜く質問としては、「上司からやったことがない仕事をする場合にどう対処するか」、「仕事で同僚と接する際に意識していることは何か」などの質問があります。このような質問はある程度の実務能力の見極めにも効果的です。
性格や価値観
応募者の性格や価値観が企業の理念にマッチしているかどうかは、慎重に見極めるべき項目です。
ただし、プライベートな思想に踏み込み過ぎないようにしましょう。質問内容によっては応募者に不快感を与え、辞退につながる可能性があります。
高い回答回収率、自動グラフ化機能による課題解決への即効性が期待できます。
- 目的に合わせたセミオーダーメイド設計
- 専任スタッフのサポートでとにかくカンタン手間いらず!
- 企業の持続的成長を目的とした改善サイクルを実現
採用面接で人材を見極めるためのポイント
採用面接で人材を見極めるためには、事前の準備が大切です。ここでは人材を見極めるうえでのポイントを紹介します。
普段の姿を引き出せるようにする
面接では普段の姿を見せてもらえなければ、十分な見極めはできません。
世間話やアイスブレイクの質問を挟みながら、応募者がリラックスした状態で話せる雰囲気作りをしましょう。
ただし、中途採用の場合は普段の姿を隠して接することに慣れた人もいます。前職でパワハラやセクハラなどの問題で退職になったような人の場合、そのようなトラブルがばれないように振る舞う人の場合、見極めが困難な場合もあるでしょう。
面接ごとに見極めるポイントを絞る
面接は数回行うもののため、それぞれの面接で何を見極めるのか決めておくようにしましょう。具体的には、以下のような流れで応募者を見極めるのがおすすめです。
・一次面接:コミュニケーション能力など基本的な能力
・二次面接:採用要件との適合度合い
・三次面接(最終面接):他の候補者や自社社員との相対評価
たとえば、1回目の面接ではコミュニケーション能力など、応募者の基本的な能力の見極めを行います。ここでは質問への回答内容は重要ではなく、受け答えがきちんとしているかの見極めだけで問題ありません。
2回目の面接では応募者が採用要件とマッチしているか、性格や個性を深掘りしていき、最終面接では自社の社員や他の応募者と比べてどうか、自社で活躍できそうかどうかを見極めます。
このような手順で見極めることで、限られた時間の中でも効率的に人材の見極めができるでしょう。
質問は深掘りし、丁寧に確認する
質問で人材の見極めを行いたい場合には、質問の深堀が欠かせません。質問事項への回答に対して、「なぜそのように思うのか」「反省点はどのような点か」など、質問に対して深掘りしていくことで、応募者の個性や性格が深く理解しやすくなります。
特に深掘りするべきなのは、過去のエピソードです。過去のエピソードは具体性があり、見極めがしやすくなる上、客観的で具体的な情報を得られます。掘り下げる際には、採用要件に必要な項目が見極められるかどうかを意識して質問することがポイントです。
採用面接外で人材を見抜く方法
採用面接外で人材を見抜く方法もあります。採用面接以外にこのような方法で人材を見抜ける場合もあります。
適性検査を活用する
適性検査は採用試験で一般的に使われる方法の一つです。この適性検査を特定の特性を持つ応募者を除外するために利用する会社も多いですが、そのような使い方は正しくありません。
SPIの開発者でもあるリクルートの大沢武志氏の書籍「心理学的経営 個をあるがままに生かす」によると、適性検査では、主観的になりやすい人物評価に客観性を持たせ、総合的な理解をするために使うべきとしています。
参考:amazon 心理学的経営 個をあるがままに生かす
「このような結果がでているが、自分ではどう思うか」のように質問し、適性検査での内容を深掘りするために面接で取り入れると、人材をより深く見極められるでしょう。
多くの人とコミュニケーションを取る
入社後にうまくできるかを見極めるには、会社の多くの人にコミュニケーションをとってもらうことがおすすめです。会社の業務は専門家やスピード化が進んでおり、人事では十分な見極めができないことがあります。
そのため、現場の人との交流や業務を採用の流れに組み込んでいる企業も出てきました。
会社で実際に働いている人とコミュニケーションを取ると、会社の人間関係にうまく適合できるかの見極めになります。
実際の会社の様子を応募者が把握できるため、入社後の離職率低下の対策としても効果的で、組織の活性化を図れる点もメリットです。
受付にて態度や振る舞いを確認する
オフラインでの面接の場合、受付での態度や振る舞いを確認してもらうことも効果的です。採用時には丁寧な振る舞いであっても、受付への対応が高圧的であるなど問題がある対応をする人もいるためです。
特にコミュニケーションに長けた人は、面接中に自分をよく見せる方法を知っている場合があります。そのような人を見極める方法の一つとして受付での様子は確認してみるとよいでしょう。
⇒初めての360度評価導入でも安心!専任担当のサポートでカンタン導入・運用~改善も手間いらず。
採用面接で見抜く際の注意点
採用面接では、人材を見抜くためにやってはいけないことをやってしまう場合があります。ここでは採用面接時に注意したい点について解説します。
不適切な質問はしない
面接時に避けるべき質問としては、本人の能力や適性に関係ないこと、本人の自由であるべきことなどです。質問の例としては以下のものがあります。
・出生地や家族、住宅についての質問
・宗教や思想について
・政治に関して
・プライベートの過ごし方
面接では対応力を見極めるために、一般的にしないような質問をすることがありますが、その際に踏み込みすぎないよう十分に注意してください。
場合によっては行政指導の対象となり、罰則の対象になる可能性もあります。
無闇に相手を不快にしないようにする
採用面接ではあまり相手を不快にさせないよう注意する必要があります。面接は会社が応募者を見極めるだけではなく、応募者が会社を見極める場でもあるためです。
応募者が不快に感じる質問をすることで、応募者が辞退し、評判まで悪くなる場合があります。相手のストレス耐性を見極めるために、圧迫面接を行うことも避けるべきです。
面接では相手に対して真摯に向き合い、失礼だと思われない振る舞いを心がけましょう。
まとめ
採用面接で人材を見抜くのは簡単ではありません。
事前準備をしっかりとし、見極めるべきポイントを整理した上で見極めることが大切です。見極めるべきポイントを絞り、その見極めに必要な質問をすることで、ミスマッチを防ぎやすくなります。
実際の現場の人とコミュニケーションを行うなどの方法も効果的です。採用面接でより会社にあった人材を見極めるための参考にしてください。
「CBASE 360°」は、株式会社シーベースが提供するHRクラウドシステムです。経営を導く戦略人事を目指す人事向けのお役立ち情報をコラムでご紹介します。