ビジネスで欠かせないアジリティとは?高い企業の特徴や人材育成の方法
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近年仕事で、アジリティという言葉をよく聞くようになりましたが、具体的な意味を理解せず、使っている方もいるのではないでしょうか。
アジリティが高い組織を作れれば、素早く適切な判断ができ、仕事の効率が上がり、成果にもつながります。
今回はアジリティとは何か紹介し、アジリティが高いことでのメリットやアジリティが高い組織や人材の特徴まで紹介します。組織のアジリティを高めたい方はぜひ参考にしてください。
目次
アジリティとは
アジリティとは、「機敏さ」を意味する言葉で、ビジネス上では「的確かつ早く判断が下せること」を意味します。元々はスポーツで用いられていました。
アジリティは変化の早いVUCA時代を迎えたことで、より重要性が高まっています。VUCA時代とは、変動性(Volatility)、不確実性(Uncertainty)、複雑性(Complexity)、曖昧性(Ambiguity)の頭文字をつなげたものです。これらの要素により、変化が早く見通しが立てにくくなった時代を示します。
このVUCAの時代の到来により、先が見通しにくくなったために、組織のアジリティを高め、素早く適切な対応が求められるようになりました。
スピードやクイックネスとの違い
アジリティとスピードやクイックネスの大きな違いは、スピードやクイックネスが動きの速さを示すのに対して、アジリティは判断の的確さが求められる点です。
これに対して、スピードは最高速度、クイックネスは瞬発的な速さを求められます。これらの言葉は、判断の正しさなどは問題にしていません。
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アジリティが高い組織のメリット
組織のアジリティが高いことで得られるメリットは以下の通りです。
・取引先に対してよい印象を与えられる
・チャンスをロスしない
・仕事の効率が上がり、ミスも防げる
・休みをとりやすくなる
アジリティが高い組織は判断が早く、判断が適切であれば、仕事の効率が上がり、ミスが少なくなるでしょう。現場で素早く判断し決裁できるため、競合他社に負けてしまうリスクも少なくなります。
ビジネスにおける一つ一つの対応が早くかつ適切なため、取引先に対してよい印象を与えられます。売上向上や目標達成にもつながるでしょう。
仕事効率向上の結果、休みを取りやすくなる点も見逃せないメリットです。近年では働き方改革関連法が施行され、労働時間の適切な管理が義務付けられました。そのため、休みを取りやすい環境を整えることは企業にとってより重要性が高まっています。
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アジリティの高い組織の特徴
アジリティの高い組織を作るためには、環境づくりが大切です。体制が整っていないにもかかわらず、アジリティだけ高めようとしてもうまくいきません。ここではどのような組織がアジリティが高いといえるのか、特徴を紹介します。
個人の裁量が大きい
アジリティの高い組織には、個人の裁量が大きい必要があります。現場でその場で決断し、行動できることでアジリティは高まるでしょう。逆にその場で決断できず、事務所に持ち帰って相談するなどしていると、判断に時間がかかってしまいます。
この個人の裁量を高めるためには、決裁できる裁量が大きいことだけではなく、決断しやすいチームの雰囲気が作れるかどうかが重要です。具体的には、失敗しても怒られるなどのリスクがないことなどがあります。
失敗をリスクに感じていると、失敗を恐れてその場で決裁しなくなってしまう可能性があるでしょう。制度を整えるだけではなく、会社や組織の雰囲気として、決裁しやすい状態を作ることも大切です。
経営理念やビジョンが浸透している
経営理念やビジョンが従業員に浸透していなければ、アジリティは高まりません。なぜなら、経営理念が浸透していない状態で、裁量だけあっても適切な判断ができないためです。
経営理念と照らし合わせて行動できると、判断の基準が明確になります。判断基準が明確になれば、上司への相談や決裁なしでも、チームや会社の指針に適合した判断ができるでしょう。
経営理念やビジョンを浸透させるにはクレドを導入するなどの手法があります。
ITツールなどの環境が整っている
アジリティを高めるために、ITツールなどの整備は欠かせません。ITツールがあることで、情報共有や決裁を適切かつ素早くできるためです。例えば、書類での決裁を導入していると、書類が上司に届くまでに時間がかかり、すぐに決裁できません。情報共有し、常に最新の情報が確認できる体制が整っていると、適切な判断がしやすくなります。
最近では社内の情報共有のツールとして、ビジネスチャットツールや、出勤管理システムなど業務効率を高められるものが多く登場しています。
これらのツールを取り入れ、コミュニケーションや情報共有のスピードを高めることが、アジリティを高めるためには重要です。
アジリティの高い人材を育成する方法
アジリティが高い組織を作るためには、制度だけではなくアジリティが高い人材を育成することが大切です。ただし、アジリティを高めるのは一朝一夕ではなく、少しずつトレーニングをする必要があります。
迅速かつ的確な判断力が高い人材を育成する
アジリティの高い人材は、迅速かつ的確な判断ができる人材です。いかに制度を整えていても、現場で判断する従業員の判断が適切ではない場合、うまく機能しません。
アジリティを高めるには、経営理念やビジョンを理解し、そのための具体的な行動ができるのか、明確なイメージができることが重要です。
柔軟な発想ができる人材を育成する
アジリティの高い人材には、ラテラルシンキングのような柔軟な発想力が求められます。ラテラルシンキングとは、物事を多角的に捉え、複数の解決方法を考える思考方法です。
この柔軟な発想ができることで、物事の常識や思い込みに囚われない新しい問題の解決方法が思い浮かぶことがあります。
リーダーシップを持っている人材を増やす
アジリティの高い社員は、リーダーシップを持っています。リーダーシップとは、組織を引っ張るために必要な力です。このリーダーシップを現場の人が持っていることで、適切な判断を下せるようになります。
そのため、リーダーというポジションについていなくても、リーダーシップを発揮して、現場の状況に合わせた判断ができるかどうかが、アジリティの高い人材のポイントです。
人材育成の環境を整える
アジリティを高めるためには、人材育成が重要です。制度を整え、従業員に裁量を与えても、それに見合うスキルや経験がなければ機能しません。
具体的な人材育成計画を立て、制度や体制を整える必要があります。具体的な手法としては以下のものが挙げられるでしょう。
・OJT
・OFFJT
・360度調査
それぞれ手法ごとに特徴がありますが、どのような制度を導入する場合でも、目的やゴールを明確にしなければ機能しません。人材育成をするためには、事前に制度設計を行い、運用まで考える必要があるため、専門家に任せることも選択肢です。
まとめ
アジリティの高い組織を作るためには、アジリティの高い人材を育成することと、アジリティを発揮するための組織体制を整えることが重要です。
現場での個人が判断できる裁量を増やし、現場で適切な判断ができる人材を育てられれば、仕事の効率が上がり、顧客満足度も向上するでしょう。しかし、アジリティを高めるには、制度だけではなく人材育成も重要なため、時間をかけて計画的に育成する必要があります。
人材育成手法の一つとしておすすめなのが、360度調査です。360度調査は従業員一人に対して上司や同僚など複数人の視点からフィードバックを行います。このことで、主観的になりがちなフィードバックをより客観的にすることが可能です。
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