ディーセントワークとは?意味や実現のために重要なことを解説
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「ディーセントワークとはどのようなことを指すのだろうか」
「ディーセントワークという言葉の意味を知りたい」
と気になっていませんか。
ディーセントワークは「働きがいのある人間らしい仕事」のことを指しています。
この記事を読めば、ディーセントワークについて理解することができます。
ディーセントワークについて気になっている方はぜひ、最後まで読んでいって下さい。
目次
ディーセントワークとは?意味を解説
ディーセントワークとは「働きがいのある人間らしい仕事」のことを指しています。
国際労働機関であるILOのファン・ソマビア事務局長が提唱した考え方です。
ILOはディーセントワークの実現のために、以下の取組を行っています。
・仕事の創出
・社会的保護の拡充
・社会対話の推進
・仕事における権利の保障
参考:国際労働機関 ディーセントワーク
https://www.ilo.org/tokyo/about-ilo/decent-work/lang–ja/index.htm
十分な収入を得られ安全な環境で働ける仕事がディーセントワークです。
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ディーセントワークは厚生労働省も重要性を伝えている
ディーセントワークは厚生労働省も重要性を伝えています。
参考:厚生労働省 ディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)について
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/hokabunya/kokusai/ilo/decent_work.html
厚生労働省においては以下の4つについて言及されています。
・雇用の促進
・社会的保護の方策の展開や強化
・社会対話の促進
・労働における基本原則および権利の尊重
誰もが安心して働け、生活するのに十分な収入を得られる仕事ができる状態になることが大切です。
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SDGs とディーセントワーク。SDGsにおける8番目の目標
SDGsにおいてディーセントワークは8番目に掲げられた目標です。
例えば、以下のように具体的な目標が掲げられています。
・各国における1人あたりの経済成長率を持続させる
・同一労働同一賃金を2030年までに達成する
・2020年までに、就学、就労、職業訓練のどれにも通えていない若者の割合を大幅に減少させる
参考・引用:グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン 目標8 すべての人々のための持続的、包摂的かつ持続可能な経済成長、生産的な完全雇用およびディーセントワークを推進する
https://www.ungcjn.org/sdgs/goals/goal08.html
ディーセントワークを達成するために必要な達成すべき目標が記載されています。
ディーセントワーク実現に重要な4つの考え方
「ディーセントワークを達成することが重要なことは分かったけれど、どのようにすれば達成できるのだろうか」と気になりませんか。
ディーセントワークを実現するにあたっては、以下の4つの考え方があります。
・雇用の促進
・社会的保障の強化
・対話を重視した職場づくり
・労働者の権利を守る
それぞれについて解説します。
雇用の促進
ディーセントワークを推進するにあたって重要な考え方として、雇用の促進があります。
雇用を積極的に増やすことによって、仕事をすることができる労働者の絶対数を増加させます。
雇用を増加することによって就業機会を増やすことが重要です。
社会的保障の強化
ディーセントワークではただ働けるというだけではなく、社会的保障の強化も重要となります。
なぜなら、単純に雇用が増えても社会的保障の薄い職場では仕事を長く続けることが難しくなる傾向にあるためです。
しっかりと社会的保障を強化し、社会保障の充実した職場環境を提供できる企業や自治体を増加させる必要性があります。
対話を重視した職場づくり
ディーセントワークでは対話を重視した職場づくりが重要です。
なぜなら、これまでのように使用者から労働者に対して一方的に命令して仕事をさせるだけの仕事環境では労働者が感情労働などに耐えきれないなど様々な問題があるためです。
例えば、評価制度やフィードバックなどで上司や経営者と労働者がコミュニケーションをしっかりと取り、納得のいく仕事ができることも重要です。
労働者の権利を守る
ディーセントワークでは労働者の権利を守ることが大切な目標とされています。
なぜなら、働く人の権利をないがしろにすることは世界的な潮流では許されないためです。
従業員や取引先が働き甲斐のある仕事ができ、生活していく上で満足な暮らしができるような待遇を保証する必要性があります。
ディーセントワークに取り組む企業
「ディーセントワークに取り組む企業にはどのような企業があるのだろうか」と気になりませんか。
ディーセントワークに取り組む企業として、以下の企業があります。
・三菱ケミカルホールディングス
・パナソニック 社会課題への取り組み
それぞれについて解説します。
三菱ケミカルホールディングス
三菱ケミカルホールディングスでは、SDGs 8の目標に合わせて、人事評価制度を改革して持続的な成長を可能な状態を目指したとのことです。
参考:三菱ケミカルホールディングス 変化の激しい今こそ改革「人事制度改革」
三菱ケミカルホールディングスでは、主体的なキャリア形成を推し進めと同時に対話を積極的に取り入れたとのことです。
持続可能な成長を目指しつつ、上司と部下との対話というディーセントワークで求められている目標を取り入れています。
パナソニック
パナソニックでは、社会課題への取組というレポートの中で、SDGs 8と関連する取り組みを行っています。
パナソニックの取組として、お客様企業の生産性向上や、人権が尊重される社会づくりへの貢献などが掲げられています。
人権尊重の中には労働者の権利を守る考え方も書かれており、ディーセントワーク推進の考え方があります。
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ディーセントワークの考え方を持とう
ディーセントワークの考え方を持ち、積極的に仕事を推進しましょう。
なぜなら、ディーセントワークの考え方は現代の人事労務で重要な考え方をいくつも示しているためです。
例えば、上司と部下の対話の重要性や、労働者の権利を守るといった考え方、生産性の工場など、そもそも本当に会社のためを思って人事労務の仕事を推進していれば当たり前に達成すべきものばかりです。
本来的には人事労務の仕事は従業員を管理することではなく能力を開発して、適材適所に配置し、労働基準法や労働安全衛生法などの法律を遵守することです。
ディーセントワークの考え方を注視しつつ、基本的な人事労務の仕事を思い出しましょう。
ディーセントワークの課題は難しいものばかりではなく、本来やるべきであったことが多いです。
まとめ
今回は、ディーセントワークについて解説させて頂きました。
ディーセントワークとは、やりがいがあり十分な収入を得られる安全な仕事のことです。
ディーセントワークとは、ILOのファン・ソマビア事務局長が提唱した考えです。
ディーセントワークを推進するにあたっては、以下の目標があります。
・雇用の促進
・社会的保障の強化
・対話を重視した職場づくり
・労働者の権利を守る
ディーセントワークは実は人事労務の仕事をしている人にとっては原点に立ち返ったような目標が多いという点があります。
なぜなら、人事労務は従業員を管理するのではなくしっかりと能力を引き出し、やりがいのある仕事を提供することだからです。
ディーセントワークの考え方は特別なものではなく、人事労務の仕事をしっかりと推進していけば達成できる可能性が高いです。
ディーセントワークの考え方を改めて観察し、業務に活かすようにしましょう。
しっかりと業務を推進し、ディーセントワークを実現しましょう。
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