コングルエンスモデルとは?両利きの経営との相関性
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「コングルエンスモデルとは何なのだろうか」
「コングルエンスモデルとは何を指しているの」
と気になりませんか。
コングルエンスモデルとは、経営戦略と組織行動学を統合したモデルとなっています。
両利きの経営とも相関性が深く、組織運営においていかの情報を共有することが重要なのかについて説かれた理論です。
この記事を読めば、コングルエンスモデルについて理解することができます。
コングルエンスモデルについて気になっている方はぜひ、最後まで読んでいって下さい。
目次
コングルエンスモデルとは
コングルエンスモデルとは、ナドラーとタッシュマンが1977年に提唱した理論です。
インプットと呼ばれる企業が環境や経験をベースにした戦略を実行した結果、アウトプットという結果が出ます。会社組織レベルやグループレベル、個人レベルでの成果です。
コングルエンスモデルはその中間にある転換プロセスにおいて重点課題、人材、公式組織、非公式組織の4つがどのような影響を及ぼしているのかを考えます。
また、アウトプットを分析してフィードバックして、またインプットを行い、改善を繰り返します。
戦略と組織内の4つの要素がしっかりと調和されているかどうかを最終的にはチェックすることが重要です。
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コングルエンスの意味
コングルエンスの意味として、適合、一致、調和という意味があります。
数学的な概念においては二つの図形が合同であり、同じ大きさであるという意味となります。
コングルエンスモデルでは、調和した経営状態が重要だという考え方があり、この名前が使われている可能性が高いです。
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コングルエンスモデルが注目される社会的背景
「なぜコングルエンスモデルが注目されているのだろうか」と気になりませんか。
コングルエンスモデルが注目される社会的背景には、以下の3つがあります。
・VUCAの時代になった
・経営環境の変化に社員がついていけない
・経営ビジョンと社員の価値観が不一致
それぞれについて解説します。
VUCAの時代になった
コングルエンスモデルが注目される社会的背景には、VUCAの時代になったという社会的背景があります。
グローバル化の影響に伴い、ビジネス環境が激しく変化する時代になったことで過去のビジネスモデルがすぐに通用しなくなってしまいます。
そのため、コングルエンスモデルのアウトプットから改善を繰り返す考え方や、人材などの改善を行い、ビジネスを常に改良していく考え方が注目されています。
経営環境の変化に社員がついていけない
コングルエンスモデルが社会的に注目されるようになった背景には、経営環境の変化に社員がついていけないという問題がありました。
インプットの段階とアウトプットの段階だけではサイクルの途中にいる社員がどのように変化すれば良いのか分かりません。
コングルエンスモデルでは段階の途中である転換プロセスにある人材のスキルやマインドなどをセットで改善する方法があります。
成果をしっかりと出すためには組織内の4要素が調和されている必要性があります。
経営ビジョンと社員の価値観が不一致
コングルエンスモデルが注目される社会的背景には、ビジネスサイクルが早くなったことに伴って経営ビジョンと社員の価値観が不一致になっている状況があります。
経営環境が刻一刻と変化していきますが、組織内が調和されていなければ経営陣のビジョンは変化しても社員が変化についてくることが難しい状況です。
コングルエンスモデルにおいては、経営のリーダーシップをベースにすべてが連動するようなビジネスの進め方をすることが可能です。
経営ビジョンを社員がいち早く理解し、仕事を進めることがコングルエンスモデルでは可能なのです。
両利きの経営とコングルエンスモデルの相関関係
両利きの経営とコングルエンスモデルには相関関係があります。
両利きの経営では自社の既存事業の強化(知の深堀・深化)と、新しい事業を発見することの重要性(知の探索)が説かれています。
また、知の深化と知の探索2つを統合し、うまく協調させることのできる3つ目の新しい組織を持つことも重要だとしています。
3つの組織についてどのような組織運営をすることで両利きの経営を達成することが出来るのかという点で、コングルエンスモデルが登場します。
コングルエンスモデルは経営リーダーシップと経営戦略をベースに、4つの要素を用いて調和した組織を作ることを目指せる理論となっているためです。
コングルエンスモデルにおける2大背景と4要素
コングルエンスモデルにおける2大背景と4要素があります。
最も大きな2大背景としては、経営戦略と経営リーダーシップがあります。
経営リーダーシップにおいては経営者が意思表示と価値判断をしているかどうかが重要となります。
経営戦略においては、自社がどのような事業をしているのか、またはどのように他者と競争しているのかを認識することが重要となります。
2大背景がしっかりと決まらなければ、4要素も連動することが難しくなります。
具体的には、以下の4要素がコングルエンスモデルにあります。
・KSF(成功の鍵)
・人材
・組織文化
・公式の組織
それぞれについて解説します。
KSF(成功の鍵)
KSFはKey Success Factorといい、組織として何をしなければならないのかといった成功の鍵を握る戦略のことを指しています。
他の部門との連携でどのようなことをすべきなのかも示す部分です。
どのようにすれば経営戦略が成功するのかをここが握っています。
人材
人材は、どのような知識や経験、スキルを持った人材が会社に存在するのかという要素です。
また、各社員にはモチベーションがあるのかどうか、必要なコンピテーションは何なのかといった要素もあります。
戦力がどれくらい確保できているのかどうかを示す要素です。
組織文化
組織文化は、どのような仕事の進め方をしているのかといった要素です。
簡単に言えば、この会社ではどのような仕事の進め方が正解とされているのかです。
組織の行動パターンについて示された要素です。
公式の組織
公式の組織とは、組織の中における正しい手続きや、組織体制や人事評価制度、仕事の進め方や正式な手順のことを指します。
組織文化とは反対の定義で使われています。
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経営組織の課題を社員と共有し、課題を解決しよう
経営組織の課題を社員と共有し、課題を解決しましょう。
なぜなら、経営環境の変化の激しい時代にはコングルエンスモデルのように改善を繰り返す組織運営が求められているためです。
コングルエンスモデルを取り入れ、変化に強い組織を目指しましょう。
まとめ
今回は、コングルエンスモデルについて解説させていただきました。
コングルエンスモデルとは、ナドラーとタッシュマンが1977年に提唱した理論です。
コングルエンスモデルが注目される社会的背景として以下の3つがあります。
・VUCAの時代になった
・経営環境の変化に社員がついていけない
・経営ビジョンと社員の価値観が不一致
両利きの経営とコングルエンスモデルには相関関係があります。
コングルエンスモデルには経営のリーダーシップと経営戦略に加えて、以下の4つの要素があります。
・KSF(成功の鍵)
・人材
・組織文化
・公式の組織
コングルエンスモデルは経営に関して情報を共有する手段として優れています。
コングルエンスモデルを導入し、変化に強い組織を作りましょう。
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