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セルフエフィカシーとは?人事が下げる要因と高める方法

2022.11.04 人材育成

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セルフエフィカシーは社員の生産性に大きく関わる要素です。しかし、どのように向上させるものなのか、わからない人もいるのではないでしょうか。
セルフエフィカシーは成功体験などによって高められますが、会社の状況によってはセルフエフィカシーを下げてしまうため、注意が必要です。
この記事ではセルフエフィカシーとは何か、会社がセルフエフィカシーを下げてしまう要因や対処法について解説します。セルフエフィカシーを高めたい企業の人事担当者の方はぜひ参考にしてください。

セルフエフィカシー(自己効力感)とは

セルフエフィカシーは自己効力感と訳され、ある課題や目標に対して自分が適切な行動を取り、実現できる能力があると感じられている状態です。
セルフエフィカシーが高い人は、行動が早く成果につながりやすく、逆に低い人は行動につながりにくいため、失敗につながりやすくなります。
詳しくは以下の記事を参考にしてください。
参考記事:自己効力感とは?自己肯定感との違いや種類、高め方

自己効力感の種類

自己効力感は以下のような種類に分類され、それぞれに与える影響が異なります。
・自己統制的自己効力感
・社会的自己効力感
・学業的自己効力感
自己統制的自己効力感は自分の行動のコントロールに、社会的自己効力感は他者との関係構築に、学業的自己効力感は新しいスキルの獲得に関わる自己効力感です。
セルフエフィカシーと一言で言っても、どのような自己効力感があるかは個人差があるため、3つの観点から把握しておくことで、より正確に社員の状況を把握できます。

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セルフエフィカシーを高めるメリット

セルフエフィカシーが高い人材が増えることで、企業にさまざまなメリットをもたらします。具体的には以下のメリットです。
・スピード感をもって行動できる
・ミスしても落ち込みにくい
・難しい状況でも、できる方法を常に考えられる
・前向きに仕事に取り組める
・周りからも学習できる

このようなメリットがあることで、成果につながりやすく、会社の成果にもつながりやすくなります。そのため、社員のセルフエフィカシーをいかに高い状態で維持するかは、企業にとって重要な要素といえるでしょう。

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セルフエフィカシーを高める方法

セルフエフィカシーは以下の要因で高められます。
・達成経験
・社会説得
・代理経験
・生理的感情的状態

セルフエフィカシーは、何らかの課題や目標を達成したときに高まります。それ以外にも、他者から褒められる社会説得や、別の人の成功体験などから高める代理経験による方法も効果的です。
セルフエフィカシーは体調の影響も受けるため、社員の健康管理も効果を発揮します。セルフエフィカシーが高い人ほど、運動をしている可能性が高いというデータもあります。
参考:https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/exercise/s-07-002.html

どの方法がセルフエフィカシーを高める方法として効果的かは、社員の能力や状況によって異なります。そのため、社員の状況や能力に合わせて、適切なアプローチを行うとよいでしょう。

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セルフエフィカシーの計測方法

セルフエフィカシーの測定方法としては、一般性セルフ・エフィカシー尺度(GSES)が有名です。
「行動の積極性」「失敗に対する不安」「能力の社会的位置付け」というカテゴリーから全部で16個の質問に回答して計測します。「はい」と「いいえ」で回答し、そこから測定を行います。
しかし、簡易的な方法であり、社員の個性やセルフエフィカシーを判断するうえで十分とはいえません。社員一人ひとりに対して、個性や得意なことをよく見たうえで判断することが大切です

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セルフエフィカシーを下げる要因

セルフエフィカシーはさまざまな観点から上げられるものの、対応によって下がるケースもあります。ここではセルフエフィカシーを下げてしまう要因について解説します。

ハラスメント

セルフエフィカシーはハラスメントによって、下がる場合もあります。
ハラスメントがあるような会社の場合、モチベーションが下がり、思うような成果が出せないなど、生産性を低下させてしまい、成功体験を積みにくい環境になってしまうためです。
しかし、会社のハラスメントは表に出ていない場合もあり、客観的に把握が難しい場合もあります。外部の組織診断やハラスメント対策を導入し、会社が抱えている課題を改善することで、セルフエフィカシーが下がらないよう対策できるでしょう。

フォローをしない

セルフエフィカシーは上司などが丁寧に話を聞かないことで、下がる可能性があります。特に中途採用者は周囲とのコミュニケーションを適切に取り、成功する難易度が高く、自己効力感が下がりやすい環境にいるため、注意が必要です。
社員が何らかの失敗をしたときに頭ごなしに叱ってしまう、難易度が高すぎる課題を与えられたことで失敗してしまうなどすると、自己効力感は下がりやすいでしょう。
まずは社員の状況を把握し、相談できる関係性を構築できると、社員のセルフエフィカシーは下がりにくくなるでしょう。

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人事としてセルフエフィカシーを高める方法

人事として、社員のセルフエフィカシーを高められるよう、アプローチする方法はいくつかあります。ここでは社員のセルフエフィカシーを高めるためにどのような方法があるか解説します。

会社で相談しやすい環境を整える

社員のセルフエフィカシーをあげる方法としては、上司と部下をはじめ、社員同士がコミュニケーションを取れる環境づくりが大切です。成功したときに賞賛されやすく、失敗に適切なフィードバックをもらえれば、セルフエフィカシーが上がりやすく下がりにくい環境になるでしょう。

具体的な手法としては以下の方法があります。
・組織の課題改善
・1on1ミーティング
・メンター制度
・社内SNS制度の導入
・フィードバックの活用
・360度診断を活用

これらの制度をうまく運用することで、社内でのコミュニケーション活性化を図れます。ただし、これらの制度はただ導入すればよいのではなく、導入する前にうまく機能するよう体制を整えることが大切です。
360度調査のように一人の社員に対して、複数人の視点で評価する制度を導入する方法もあります。社員が客観的に自分のことを把握できることで、現状を客観的に把握できると、セルフエフィカシーを適切な状態に保ちやすくなります。

まとめ

セルフエフィカシーは成功体験などを通じて高めることで、会社での生産性の向上に大きく貢献します。しかし、社内の組織風土や環境によってセルフエフィカシーを下げている可能性もあるため、社内環境の改善が大切です。
スマレビの360度調査は、社員の客観的な評価に役立ち、セルフエフィカシーを高められる環境づくりにも役立ちます。


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HRコラム編集部

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