ダブルケアとは?社員を守るため、休暇制度や対策を充実させよう!
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「ダブルケアとはどのような状態のことを指すのだろうか」「ダブルケアとはどのような意味の言葉なのだろうか」
と気になりませんか。
ダブルケアは子育てと両親の介護などが重なった状態のことを指します。
これまでは少子化対策のやめに育児休業者のケアを熱心に行ってきた企業も、ダブルケアの問題にしっかりと向き合う必要性があります。
この記事を読めば、ダブルケアについて理解することができます。
ダブルケアについて気になっている方はぜひ、最後まで読んでいって下さい。
目次
ダブルケアとは
ダブルケアとは、育児と介護を同時に行わなければならない状態のことを指しています。
女性の晩婚化に伴い、出産年齢が上昇したことにより、出産時にご両親がすでに高齢者となって介護を必要とする状態に陥っていることから起こっている問題です。
社会全体として対処していく必要性があることはもちろんですが、企業側も社員が会社に勤務し続けることが出来るように配慮をしていくことが必須となります。
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ダブルケアを行う人の数は25万人以上
厚生労働省によると、ダブルケアを行う人の数はなんと25万人以上になると言われています。
ダブルケアを行う者の推計人口は25万3千人、男性が8万5千人、女性が16万8千人となっています。
参考・引用:厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/16/dl/1-04_04.pdf
25万人のうち約80%が30代から40代の働き盛りの世代であり、ダブルケアをしながら働かなくてはならない状態になっている可能性があります。
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ダブルケア対策が重要視されるようになった社会的背景
「なぜダブルケア対策が重要視されるようになったのだろうか」と気になりませんか。
ダブルケア対策が重要視されるようになった社会的背景は以下の通りです。
・社会の変化
・少子高齢化社会の到来
それぞれについて解説します。
社会の変化
ダブルケア対策が重要視されるようになった理由として、社会の変化があります。
女性が高齢出産するようになったことや、核家族化で、育児と介護をしながら働くことが大きな負担となる状況があります。
核家族で兄弟など親戚との関係も希薄化しており、気軽に助けを求めることが難しいという状況です。
少子高齢化社会の到来
ダブルケア対策が重要視されるようになった背景には少子高齢化社会があります。
少子高齢化社会となり、企業として働き手を確保することが難しくなっているためです。
人材確保が難しく、介護などで社員が会社を辞めることは大きな損失となります。
ダブルケア支援として人事がするべきこと
「ダブルケア支援として、人事はどのようなことをするべきなのだろうか」と気になりませんか。
人事がすべきダブルケア対策は、以下の通りです。
・休暇制度の確立と拡充、周知徹底
・柔軟な有給休暇制度の導入
・気軽に休暇取得できる職場風土の形成
・社員の生活に踏み込んでサポートを行う
・残業削減または禁止
・週休3日制度導入
・ダブルケア相談窓口の設置
それぞれについて解説します。
休暇制度の確立と拡充、周知徹底
人事部がダブルケア対策として行うべきことは、休暇制度の確立と拡充、周知徹底です。
なぜなら、社員が働けない状態になった場合にすぐに制度としてサポートする必要性があるためです。
例えば育児や介護などをしなければならない状態になったとき、すぐに休暇申請をすれば休めるような状態を作ることが大切です。
柔軟な有給休暇制度の導入
人事部がダブルケア対策として行うべきことは、柔軟な有給休暇制度の導入です。
なぜなら、手軽かつ柔軟性のある制度でなければダブルケアをサポート出来ないためです。
例えば、時効で喪失した有給休暇を貯蓄し、緊急時に使えるような大きな単位での特別有給休暇制度を作ることも重要です。
社員サイドには不利益がほぼ存在せず、気分的にも取りやすいです。
これまで使ってこなかった有休を使用して休むため、ボーナスや人事考課にも悪影響がありません。
気軽に休暇取得できる職場風土の形成
人事部が行うべきことは、気軽に休暇取得が可能な職場風土の形成です。
なぜなら、制度を整備しても休んだことにクレームがつくような雰囲気では休暇促進はできないためです。
例えば、有給を積極的に使うことを推奨し、月に1回以上は必ず使用するように促すなど働きかけを積極的にしていきましょう。
有給取得率の低い部署は指導対象とし、上司から事情を聞くなどして改善を促すことが大切です。
社員の生活に踏み込んでサポートを行う
ダブルケア対策として、人事部が社員の生活に踏み込んでサポートを行うことも重要です。
突然辞めると言い出した社員が実は介護などを抱えていたということもあるためです。
各部署の上司や人事が社員の現状を把握する必要性があるため、積極的に社員と情報交換をするようにしましょう。
残業削減または禁止
ダブルケア対策としては、残業削減または禁止を徹底しましょう。
ダブルケアを抱えている社員が残業をすることは難しいためです。
会社として残業はしない方が良いという考え方が根付くようにしましょう。
週休3日制度導入
ダブルケア対策として、週休3日制を導入してみましょう。
なぜなら、所定労働日数が減れば介護や育児に多くの時間を割くことが可能となるためです。
一斉に社員が金曜日から日曜日まで休む状況であればダブルケアを抱える本人も休みやすくなります。
ダブルケア相談窓口の設置
ダブルケア対策として、ダブルケア相談窓口を設置しましょう。
なぜなら、ダブルケアの相談窓口があれば、育児や介護で負担を抱える社員を早期発見できるためです。
情報を得られる状態になれば積極的に休暇取得を推奨できるため、思い詰めて退職する社員を減らすことができます。
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ダブルケア対策に積極的な企業の事例
「ダブルケア対策を積極的に行っている企業はどのような企業なのだろうか」と気になりませんか。
ダブルケア対策を行う企業として、以下の企業があります。
・株式会社小松製作所
・花王株式会社
・株式会社ヒューセック
それぞれについて解説します。
株式会社小松製作所
株式会社小松製作所は、育児休業と介護休業でそれぞれ3年間の休業が可能です。
また、それだけではなく、外部から専門家を招き、介護と仕事を両立する方法を具体的に実行できる介護個別相談会なども実施しています。
参考:東京都 家庭と仕事の両立サポート
https://www.katei-ryouritsu.metro.tokyo.lg.jp/kaigo/jinji-4/j-12/index.html
休業期間経過後に仕事をしながらいかに介護をするかを考える必要性がありますが、そこをしっかりとサポートしています。
花王株式会社
花王株式会社は、介護に対して法定以上の休暇取得が可能であるとしています。
参考:東京都 家庭と仕事の両立サポート 事例4:花王株式会社
https://www.katei-ryouritsu.metro.tokyo.lg.jp/kaigo/jinji-4/j-4/
他にも柔軟な休暇取得が可能といった配慮があります。
介護サービスへの金銭的な補助などもあり、サポート体制が充実しています。
株式会社ヒューセック
株式会社ヒューセックは、労使で話し合いを通して介護に関する制度を充実させてきました。
参考:東京都 家庭と仕事の両立サポート 事例3:株式会社ヒューセック
https://www.katei-ryouritsu.metro.tokyo.lg.jp/kaigo/jinji-4/p/
介護に関しては1年間休暇取得可能であり、また、休暇取得しやすい雰囲気作りをしています。
上司と部下が1対1で話し合いをする場で、介護の状況などを確認するといった取り組みもされています。
ダブルケアを行う社員を会社は制度運用でサポートしよう
ダブルケアを行う社員を会社は制度運用でサポートしましょう。
休暇制度や、社員との面談など、社員の置かれている状況を把握して制度でしっかりとカバーしていくことが重要です。
貴重な働き手を失わないためにも、対策を行うことが大切です。
まとめ
今回は、ダブルケアについて解説させて頂きました。
ダブルケアとは、介護と育児の両方を行う人のことを指しています。
日本には25万人ダブルケアをしている人がおり、そのうち8割は30代から40代の働き盛りの人たちです。
会社として制度を作り、ダブルケアを行う人を積極的にサポートしていきましょう。
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