360度評価で落ち込む社員が出る理由とは?導入に失敗しない方法を解説
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「360度評価で落ち込む社員が出てしまうが、どのようにすればいいのだろうか」
「360度評価で社員がショックを受けることを避けたい」
と気になっていませんか。
360度評価は部下が上司を評価するなど、様々な立場の社員が評価に参加するため、評価の質が均等ではないという点があります。
360度評価制度において落ち込む社員があまりにも多くでると360度評価制度そのものが失敗する可能性があります。
この記事を読めば、360度評価で落ち込む社員が出る理由と、対策について知ることができます。
360度評価で落ち込む社員が出てしまうと悩んでいる会社の方はぜひ、最後まで読んでいってください。
目次
360度評価で落ち込む社員が出る理由
「なぜ360度評価で落ち込む社員が出てしまうのだろうか」と気になりませんか。
360度評価で落ち込む社員が出る理由は以下の3つです。
・評価があまりにも悪い
・評価内容が批判ばかりでフォローがない
・上司や周囲からの評価が怖くなり部下が委縮してしまう
それぞれについて解説します。
評価があまりにも悪い
360度評価で部下が落ち込んでしまう原因として、評価があまりにも低いという問題があります。
なぜなら、悪い評価ばかりを受けると、被評価者は怒りや悲しみを感じるためです。
社員が自分なりに努力して仕事をしてきたにも関わらずまるで評価されなければ仕事のやり方など全てを否定された気持ちになります。
評価内容が批判ばかりでフォローがない
本人の手元に来た評価内容が自分への批判しかなくフォローがないと社員は落ち込みます。
なぜなら、ひたすら批判されることに慣れている人は少ないためです。
例え気心の知れた同僚からでもひどい批判を受ければ落ち込みます。
批判をしたら必ず評価をした人がフォードバック面談でフォローするようにしましょう。
上司や周囲からの評価が怖くなり部下が委縮してしまう
360度評価を導入することによって、上司や周囲からの評価が怖くなり部下が委縮してしまうケースがあります。
なぜなら、360度評価は評価に参加する人材が多く存在するためです。
これまでならば上司だけを意識すれば良かった部下も上司以外も意識しなければなりません。
結果的には評価への恐怖感が増すのです。
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360度評価の失敗例
「360度評価の失敗例にはどのようなものがあるのだろうか」と気になりませんか。
360度評価の失敗例として、以下の失敗例があります。
・評価負担が重く制度を活かしきれない
・評価制度の導入趣旨を上司も部下も理解していない
・評価基準が全く示されていない
失敗例を事前に理解し対策することで、間違った運用で社員が落ち込みモチベーションが下がってしまうといった事態を避けられます。
それぞれについて解説します。
評価負担が重く制度を活かしきれない
360度評価の制度運用が失敗する原因として、評価負担が重く制度を活かしきれないという理由があります。
なぜなら、評価負担が重くなり、制度運用をする余力がなくなれば細かなフォローが行き届かなくなるためです。
例えば評価制度運用過程でトラブルが起こっても対処できず現場のやる気が削がれ、フォローがないまま進むと制度運用の過程で落ち込む社員が出るほどの問題が出ていても放置することになります。
そのような状態を避けるためにもできる限りの余裕をもって評価運用を行うことが重要です。
評価制度の導入趣旨を上司も部下も理解していない
評価制度の導入趣旨を上司も部下も理解していない場合、360度評価の運用が失敗する可能性があります。
趣旨がしっかりと伝わっていなければ目的を現場は持てないためです。
何のために導入したのかを説明し、理解を得ることが重要です。
部下が上司を評価するポイントについて、下記の記事も参考にしてみてください。
参考:部下が上司を評価する!?360度評価の項目・サンプル
評価基準が全く示されていない
360度評価が失敗する原因として、評価基準が全く示されていないという理由があります。
なぜなら、会社が一定の評価基準を示さなければ現場は混乱するためです。
社員の自主性に任せきりになると落ち込むような評価をつけられてしまう社員が必ず出ます。
会社側からある程度の評価基準は示すようにしましょう。
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360度評価を失敗させないための対策
360度評価を失敗させないための対策として、以下の対策があります。
・評価基準について周知徹底する
・評価者訓練を実施する
・金銭面の評価連動を行わない
それぞれについて解説します。
評価基準について周知徹底する
評価基準について必ず周知徹底するようにしましょう。
なぜなら、評価基準について周知徹底していなければ社員はどのように評価するべきなのかについて分からなくなるためです。
例えば行動力を重視するのであれば、行動量を重視して評価するようにといった具体的なことを伝えましょう。
ある程度基準を示さなければ会社全体が評価に前向きになれないでしょう。
360度評価のコメントにおいては、お互いを批判しあうのではなく、改善点をしっかりと指摘しあうことが大切です。
適切なコメント例文について、下記の記事も参考にしてみてください。
参考:360度評価のコメント例文を紹介!部下から上司への評価方法とは?
評価者訓練を実施する
360度評価導入を失敗しないためには、評価者訓練を実施するようにしましょう。
評価者訓練を行えば評価の質を上げることが可能なためです。
実施して評価者のレベルアップを行いましょう。
金銭面の評価連動を行わない
360度評価では金銭面の評価連動は避けましょう。
お金が絡むと一気に評価制度が委縮するためです。
生活に関わってくると緊張感が出てしまい良い評価が難しくなります。
360度評価の導入が難しいケース
「360度評価の導入が難しい場面はどのような場面なのだろうか」と気になりませんか。
以下の2つのケースでは難しいでしょう。
・人事考課と連動する場合
・工数的負担に現場が耐えられない場合
それぞれについて解説します。
人事考課と連動する場合
人事考課と360度評価が連動する場合は難しいでしょう。
なぜなら、人事考課は社員の評価や金銭面と直接連動するためです。
360度評価はフィードバックしあえる風土を作る目的で導入する企業が多く成果と連動するとうまく機能しないでしょう。
工数的負担に現場が耐えられない場合
工数的負担に現場が耐えられない場合、360度評価導入は難しいでしょう。
なぜなら、工数的負担に耐え切れなければ正確な回答を得られないためです。
現場の余裕のある時期に実施するなど工夫が必要となります。
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360度評価のメリット(導入に向いている場面)
360度評価のメリットは以下の2つです。
・現場と人事が評価制度を受け入れる余裕がある場合
・これまでの評価制度では限界を感じている場合
それぞれについて解説します。
現場と人事が評価制度を受け入れる余裕がある場合
現場と人事が評価制度を受け入れる余裕がある場合、導入は成功しやすいです。
なぜなら、評価制度運用をフォローできるためです。
余裕があればしっかりと回答後のフォローが可能です。
360度評価を人事が効果的に運用するためのポイントについて、下記の記事も参考にしてみてください。
参考:360度評価(多面評価)とは?人事が効果的に運用するための重要なポイントを解説
これまでの評価制度では限界を感じている場合
これまでの評価制度に限界を感じている場合、360度評価導入は成功する確率が高いです。
なぜなら、古い評価制度に会社全体が不満を持っているためです。
改善するために社員が協力してくれるためスムーズに導入できます。
360度評価では落ち込む社員を救い上げる考えを持とう
360度評価では落ち込む社員を救い上げる考え方を持ちましょう。
なぜなら、落ち込む社員が減ればそれだけフィードバックしやすい風土が作れたことになるためです。
社員の気分の浮き沈みを把握して制度運用をしましょう。
まとめ
今回は、360度評価で落ち込む社員が出る理由と失敗する理由について解説させて頂きました。
評価制度を運用する上では必ずフィードバックに関する注意事項を説明し、対策しましょう。
フォローをすることが重要です。
「CBASE 360°」は、株式会社シーベースが提供するHRクラウドシステムです。経営を導く戦略人事を目指す人事向けのお役立ち情報をコラムでご紹介します。