360度評価の回答者の選び方とは?具体例や回答人数について解説
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「360度評価を実施したいけれど、回答者選びはどのようにすればいいの?」
「誰を360度評価の回答者にすれば良いか分からない。適性人数は何名なのだろうか?」
と気になりませんか。
360度評価の回答者選びは年齢バランスを考え、人数を5人以上で実践することがおすすめです。
360度評価の回答者選びは、企業の実態に合わせて様々な立場の人材が回答者に選ばれています。
自社に合った方法で回答者選びを行うことが重要であり、360度評価導入成功の鍵となります。
この記事を読めば、360度評価における回答者選びの方法について理解することができます。
360度評価の回答者選びや適切な回答人数に悩んでいる方はぜひ、最後まで読んでいって下さい。
目次
360度評価とは
360度評価は多面的評価と呼ばれる人事評価制度です。
従来の人事評価制度では役職者が一般社員を評価するといった評価制度運用が一般的でしたが、360度評価制度は異なります。
360度評価においては、1人の人材に対して複数の人材が評価を行います。
例えば、部下の立場の社員が上司を評価するといったこともあります。
様々な立場の社員が評価をすることで評価の透明性や公平性が担保されることになり、会社への信頼性が高まることにもつながっていきます。
このようにこれまでとは全く違った評価制度が360度評価制度となります。
360度評価を効果的に運用するためには、回答者の選び方や回答人数を工夫する必要があります。
関連記事:360度評価(多面評価)とは?人事が効果的に運用するための重要なポイントを解説
360度評価回答者の選び方は企業ごとに工夫が必要
360度評価回答者の選び方については、企業ごとに工夫が必要とされます。
具体的には、以下のような工夫です。
・年齢はバランスよく選ぶ
・評価対象者を良く観察している人を選ぶ
・同じプロジェクトや組織の中で選ぶ
それぞれについて解説します。
年齢はバランスよく選ぶ
評価をされる対象に対して、年齢は出来るだけバランス良く選ぶと良いです。
なぜなら、年齢によって評価軸は大きく変わるためです。
仮に若手社員を若手社員のみが評価していれば、立場は変わっても画一的な見方になる可能性があります。
幅広い年齢層の回答者を選びましょう。
評価対象者を良く観察している人を選ぶ
回答者を選ぶ際は、出来る限り評価対象者を良く観察している人を選びましょう。
なぜなら、全く面識のない対象者を評価対象に選んでも仕事ぶりをよく見ていないと評価することが難しいためです。
実施回数が多くなればいつ自分が誰の評価をしなくてはならないか分からない状態になるため対象者を絞り込む必要性は低くなります。
実施して間もない段階では評価者対象者を良く観察している社員を回答者に選びましょう。
同じプロジェクトや組織の中で選ぶ
回答者を選ぶ場合、同じプロジェクトや組織の中で選ぶようにしましょう。
なぜなら、同じ組織やプロジェクトの社員が評価対象者を最も良く見ている可能性が高いためです。
正確に評価を実施するために、出来る限り同じプロジェクトや組織の中から回答者を選ぶことがおすすめです。
導入当初は素早くスタートするために同じ部署内から回答者を選んでいく方法も良いですが、何度か繰り返して制度が浸透するようになれば、仕事をよく一緒にする近隣部署などの関係者も回答者に加えると良いでしょう。
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360度評価回答者の人数
360度評価の回答者の人数は最低でも5人以上を推奨します。
なぜなら、回答者の人数が多いほど評価の正当性が増すためです。
1人や2人の回答者では本当に評価が適切かどうか分かりません。
出来る限り5人以上の回答者を設定しましょう。
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360度評価回答者の選び方の具体例
「360度評価の回答者を他の企業はどのように決定しているのだろうか」と気になりませんか。
360度評価の回答者選定において、企業は以下のような方法で回答者を選んでいます。
・評価対象者を日常的に良く見ている人から会社が選ぶ
・評価対象者の属性によって選ぶ
・組織単位で選ぶ
それぞれについて解説します。
評価対象者を日常的に良く見ている人から会社が選ぶ
具体的な回答者の選び方として、評価対象者を日常的によく見ている人材を回答者に選ぶことがあります。
普段から評価対象者を見ている回答者であれば、適切な評価が期待できるためです。
例えば普段から部署や支店などが違っても一定期間同じプロジェクトにいたという場合は評価対象者にしても良いでしょう。
いずれにしても評価対象者を良く見ている人物でなければ、評価を下すことは難しくなります。
評価対象者の属性によって選ぶ
評価対象者の選び方として、評価対象者の属性によって選ぶという方法があります。
例えば、評価対象者が管理職の場合、部下の立場の社員や、取引先の中でも年齢が若い人を選ぶといった方法です。
同じ年代の回答人数が多いと同情的な評価が集まって正確な評価ではなくなることがあるためです。
対象者の属性によって回答者を選ぶと良いでしょう。
組織単位で選ぶ
360度評価において回答者を選ぶ方法として、組織単位で選ぶという方法があります。
具体的には同じ部署内で一回評価を実行するという方法です。
従来の評価制度とは異なり、同じ部署内のみで実施しても結果は大きく変わり思わぬ評価結果を見ることが可能です。
特に最初の実施ではスタートしやすい同じ部署内での評価を実施して見ると良いでしょう。
もし、部署単位で人数が足りない場合はいくつかの部署単位で回答者を選ぶようにしましょう。
360度評価の回答者が質の高い回答をする必要性がある
360度評価の回答者は、質の回答をする必要性があります。
なぜなら、360度評価は回答者がしっかりと評価対象者を評価することによって成立するためです。
肝心の評価内容の質が低く的外れとなると、フィードバックも上手くいきません。
そのため、しっかりと評価対象者を評価できる回答者を選ぶことが大切となります。
関連記事:360度評価の評価項目や評価事例、適切な設問数とは
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360度評価の回答者が答えやすい項目と答えにくい項目の両方を用意する
360度評価で回答の質を上げるためには、回答者が答えやすい項目と答えにくい項目を両方用意することが重要です。
なぜなら、回答しにくい回答ほど差が出るためです。
評価に差がはっきりとつくくらいの回答を用意する必要性があります。
関連記事:部下が上司を評価する!?360度評価の項目・サンプル
まとめ
今回は、360度評価の回答者の選び方について解説させて頂きました。
360度評価は多面的な評価制度と言われており、評価を行う回答者を適切に選ぶ必要性があります。
360度評価の回答者の選び方は以下の通りです。
・年齢はバランスよく選ぶ
・評価対象者を良く観察している人を選ぶ
・同じプロジェクトや組織の中で選ぶ
360度評価の回答者選びを企業は以下のように行っていることがあります。
・評価対象者を日常的に良く見ている人から会社が選ぶ
・評価対象者の属性によって選ぶ
・組織単位で選ぶ
回答者の人数は正確な評価を実現するために5人以上で実施することが望ましいでしょう。
360度評価が成功するかどうかは、実は回答者がしっかりとした回答をできるかどうかにかかっています。
フィードバックが前提の人事評価制度となっている以上、評価がしっかりとしていなければ適切な運用が難しくなってしまうためです。
また、360度評価の回答者に対して設問は、答えにくい質問と答えやすい質問を用意しておくことが大切です。
答えいにくい質問や、回答したとしても「分からない」にチェックが入っている質問は改善点が潜んでいる可能性が高いためです。
360度評価の回答者選びは頭をかなり使う作業であり、しんどい作業ではありますが、乗り越えると社員全体が慣れてきて制度運用をすることが可能になります。
360度評価の回答者選びを適切に行い、良い人事制度作りを心掛けましょう。
「CBASE 360°」は、株式会社シーベースが提供するHRクラウドシステムです。経営を導く戦略人事を目指す人事向けのお役立ち情報をコラムでご紹介します。