SBUとは?ビジネスユニットの意味から実践的な活用法まで解説
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「SBUとは人事上どのような意味を持つ言葉なのだろうか」
「SBUとは経営上どのような意味を持つ言葉なのだろうか」
と気になりませんか。
SBUは独立した戦略の立案と策定、実行に責任を持つ事業単位のことです。
この記事を読めば、SBUについて理解することができます。
SBUについて気になっている方はぜひ、最後まで読んでいって下さい。
目次
SBUとは?経営上重要な戦略的事業単位を指す
SBUとはstrategic business unitの略語であり、経営上重要な戦略的事業単位のことを指す言葉です。
企業は通常、営業部や人事部、経理部などの部署単位でSBU構成されますがこのような単位に囚われません。
独自の競合や独自の顧客が存在する場合、戦略を調整するために存在する単位がSBUです。
アメリカのGEではじまった戦略であり、多角化戦略で苦戦していたGEが導入しました。
SBUとBUの異なる点と意味
SBUとBUの異なる点として、SBUが既存の部署に囚われないのに対して、BUは各部署の単位のことを指す点があります。
基本的にはSBUは経営上重要な組織であり、企業によっては製品ごとに事業単位が存在し、既存の組織のどれにも当てはまらないことがあります。
一方でBUはただ単に部署の割り当てだけを指していることが多く、戦略上重要とまでは言い切れない組織単位です。
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SBUの5つの基準
「SBUと既存の部署では何が違うのだろうか」と気になりませんか。
SBUは企業ごとに設置基準が異なります。
基本的にはSBUには以下の5つの基準があります。
・明確に認識可能なミッションを持っていること
・SBUごとに独自の競合相手が存在すること
・経営者管理者が責任を持つこと
・資源をコントロールする権限がある
・他の事業から独立し計画を単独策定できる
SBUは独自の決裁権限を持っており経営資源などをコントロールできる存在であり、他の事業とは異なって単独で仕事を策定することができます。
単なる一部署というカウントではなく、独自に動けるだけの権限を与えられているかどうかがSBUとされるかどうかの差であるといえます。
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SBUを実践するメリット
「SBUを実践するメリットはどのようなメリットなのだろうか」と気になりませんか。
SBUを実践するメリットは以下の通りです。
・企業価値向上
・決済機能の集結
・経営スピードのアップ
それぞれについて解説します。
企業価値向上
SBUを実践することによって、企業価値の向上が見込めます。
なぜなら、SBUは市場の課題をしっかりと解決し利益を上げることが可能なためです。
例えば伸びそうな製品や市場があれば独自にSBUを立ち上げ、既存の部署とのしがらみなく仕事を推進することができます。
その結果、他の企業よりも素早く決断が行えることにより先行者利益を得られる可能性があります。
決済機能の集結
SBUを推進することによって決済機能を特定の企業に集中させることが可能です。
なぜなら、ホールディングス化を推し進めることが可能なためです。
現場単位に権限移譲を行い金銭支出などに関しては本社に決済機能を移し承諾する体制を取ることで現場を管理しつつスピード感をもって処理を実行することが可能です。
ホールディングス化を進める事で事業全体の効率化も推進できます。
経営スピードのアップ
SBUを実践することによって、経営スピードのアップをすることができます。
なぜなら、SBUでは各社が経営資源をコントロールすることができるためです。
例えば人事異動などヒトに関わる部分に関しても各社で融通することが可能となり、飛躍的にスピードが上がります。
SBUを実践するデメリット
「SBUを実践するデメリットはどのようなものなのだろうか」と気になりませんか。
SBUを実践するデメリットとして、以下のデメリットがあります。
・本社に決裁権限が過度に集中してしまう
・SBU間での格差ができる
・環境変化に弱い
それぞれについて解説します。
本社に決裁権限が過度に集中してしまう
多角化戦略を取り、本社に決裁権限を集めてしまうと、本社への決裁権限が過度に集中することになります。
SBUを導入しても決裁待ちの状態が長くなりすぎると結局決裁待ちで時間がかかってしまいます。
各SBUで決済可能な部分を増やし、どうしても本社の決済が必要な事項以外は積極的に権限移譲することが望ましいといえます。
SBU間での格差ができる
SBUを推進すると、SBU間で格差ができる可能性があります。
なぜなら、SBUを乱立させるとどうしてもSBU間で採算性の良い部門とそうでない部門が浮き彫りになるためです。
SBU設立の目的は独自の顧客と独自の顧客がおり、競争に打ち勝つためです。
もしも採算が合わないSBUが出現した場合はSBUの統廃合などをしっかりと考える必要性があります。
環境変化に弱い
SBUは上手く活用できなければ環境変化に弱くなります。
なぜなら、経営資源に関する決定権があるものの、事業間の連携がうまくいかなければ非効率な状態に陥りコスト過多になることがあるためです。
事業間の連携をうまく考えて環境変化に対応する必要性があります。
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SBUでどのように事業単位を分けるのか
「これまでSBUについて解説されてきたが、どのように事業単位を分ければ良いのだろうか」と疑問に思いませんでしたか。
SBUに関しては企業が抱えている課題ごとに、SBUがSBUたる5つの条件を考えながら柔軟に設置することが重要です。
SBUを事業単位で分ける場合、以下の分け方があります。
・顧客や市場
・商品やサービス内容の違い
・競合他社の強さ
それぞれについて解説します。
顧客や市場
SBUの分け方として、顧客や市場で分けるという考え方があります。
なぜなら、顧客や市場単位でSBUを設置すると課題が見えやすいためです。
例えば、大口小口の顧客や個人の顧客に分けるなどです。
市場規模やお客様の属性に合わせてSBUを設置しましょう。
商品やサービス内容の違い
SBUの分け方として、商品やサービス内容の違いで分けるという考え方があります。
なぜなら、商品や提供サービスごとに対応部門を変えた方が効率的なケースが多々あるためです。
例えば、自動車メーカーであれば個人客向けの自動車と企業が活用する商用車では市場規模もお客様の好みも大きく異なります。
提供しているサービスや製品によってSBUを設置しましょう。
競合他社の強さ
SBUの設置を分ける場合には競合他社の強さも考慮しましょう。
なぜなら、競合他社が強力であればあるほどSBUが細かく配置される意味があるためです。
競合他社のサービス提供に勝るサービスを提供するためにどのようなSBUを作ることが望ましいのかを考えましょう。
SBUのまとめ
今回は、SBUについて解説させて頂きました。
SBUとはstrategic business unit(ストラテジック・ビジネス・ユニット)の略称です。
SBUは通常の部署単位で分けた単位ではなく以下の5つの条件が満たされたものがSBUであるとされています。
・明確に認識可能なミッションを持っていること
・SBUごとに独自の競合相手が存在すること
・経営者管理者が責任を持つこと
・資源をコントロールする権限がある
・他の事業から独立し計画を単独策定できる
単なる部署という扱いではなく経営上独立した存在です。
SBUを導入するメリットは以下の通りです。
・企業価値向上
・決済機能の集結
・経営スピードのアップ
経営のスピードアップや細かな市場課題の解決が可能です。
一方でSBUを導入するデメリットは以下の通りです。
・本社に決裁権限が過度に集中してしまう
・SBU間での格差ができる
・環境変化に弱い
SBUを実践し、強い経営を目指しましょう。