信憑性が高いアンケートとアンケート有効回答率の関係
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消費者ニーズや市場動向を把握し、効果的なマーケティングを行うためには、顧客の声を聞く必要があります。
そのため、各企業はアンケートを実施していますが、結果の信憑性が疑われるような調査では意味がありません。
信憑性が高いアンケート結果を得るためには、どのような点に気を付けてアンケートを実施すべきなのでしょうか。
今回は、信憑性が高いアンケートとアンケート有効回答率の関係についてご紹介します。
アンケート有効回答率を上げて回答者の偏りを防ぐ
調査対象者に偏りがあるアンケートは、信憑性が高いアンケートとは呼べません。
調査対象者の偏りを抑えるためには、回答者を選ぶ際に無作為な抽出を行うことが大切です。
ただし、そのようにランダムで対象者を抽出した場合でも、有効と判断した回答の内容に偏りが生じてしまう可能性は拭いきれません。
回答者に偏りが生まれる可能性を少しでも低くするためには、アンケートの回収率(有効回答率)を高くする工夫が重要となります。
少し極端な例ですが、「AとBのどちらが好きですか」という質問に対し、Aを好む人が15%、Bを好む人が85%いたと仮定します。
しかし、有効回答率が15%と低く、加えてその有効回答者全員がAを支持していた場合、アンケートの結果は「Aの支持率が100%」となってしまいます。
実際のAの支持率は15%であるため、このアンケート結果は実態をまったく反映していません。
一方、有効回答率が90%と高い場合、非回答者が全員Bの支持者である場合でも、Aの支持率は17~18%となり、実態との剥離が小さくなります。
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回答者の人数を増やすことも有効
回答者数自体が少ない調査は結果の誤差が大きくなる傾向にあるため、アンケート結果の信頼性を高める上で、回答者数を増やす施策はもちろん有効です。
ただし、必要以上に回答者を増やすことは、あまり効果がありません。
また、回答者が多い場合でも有効回答率が低ければ、偏りが生じやすくなります。
同じコストをかけるならば、上述の通り、回答者数よりも有効回答率の向上の方に重点を置くべきです。
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アンケート有効回答率を上げる方法
アンケートをメールで依頼する場合などは、依頼メールのタイトルや挨拶文を工夫することにより、アンケート有効回答率の低下を防ぐことが可能です。
例えば、スマートフォンの普及率や購入・更新計画などを知るために、アンケートを実施する場合について考えてみましょう。
依頼メールのタイトルを「スマートフォンに関する調査」などにした場合、スマートフォンを持っていない人はタイトルだけで自分には関係ないと判断する可能性があります。
もちろん、スマートフォン普及率の調査は、スマートフォン保持者ばかりを対象として調査しても意味がありません。
この場合は、タイトルを「携帯端末に関する調査」などにすることにより、スマートフォンを持っていない方もアンケートに協力してくれる可能性が高くなります。
このように、件名は対象者が依頼メールに目を通すかどうかを決定する大切なポイントです。
作成の際は十分に検討を重ねてください。
また、アンケート依頼メールの内容についても、簡潔に、目的をわかりやすく書くことを心掛けましょう。
長い文章では読むことを面倒に感じ、読み流してしまう対象者も少なくありません。
さらに、アンケートの回答にかかる推定所要時間を記載することも大切です。
おわりに
信憑性が高いアンケートとアンケート有効回答率の関係についてご紹介しました。
アンケートを行う際は、回答者数の増加よりも、有効回答率の向上に気を配った方が、「実態を反映した調査結果」を得られる可能性が高まります。
信憑性が高いアンケートを行うためには、必要以上の対象者への依頼は行わず、今回の記事もご参考に、有効回答率を上げる工夫について検討してください。
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