社員教育とは?企業教育の目的と必要性、方法や種類を徹底解説
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社員教育は会社の中長期的な成長には欠かせないものの、どうすべきかお困りの方も多いでしょう。
本記事では、社員教育の重要性や目的、種類、社員の成長段階ごとの教育のポイントについて解説します。
目次
社員教育の重要性
社員教育の重要性は年々高まっています。その大きな要因が人手不足です。少子高齢化による労働人口の影響もありますが、問題としては、社員の定着率の低さやミスマッチの問題が課題となっているケースが少なくありません。
社員の離職を抑え、自社でどのような社員を育成していくかが、企業の大きな課題の1つとなっています。
社員教育の主な目的
社員教育と聞くと、スキルの習得や生産性向上を目的としていることが多いように思われます。しかし目的はそれだけにではありません。
社員教育の主な目的について解説します。
ビジョンやミッションの浸透
社員教育では、ビジョンやミッションの浸透も大切な目的です。
ビジョンやミッションは社員に伝えられる機会が少なく、意識的に取り組まなければ形骸化してしまいやすい要素といえます。また、日々の取り組みがどうビジョンやミッションとつながっているのか、具体的に示し共有することで、社員のエンゲージメントが高まる効果も期待できるでしょう。
スキルや生産性の向上
スキルや生産性の向上は社員教育の主な目的の1つです。
社員教育は、会社の中長期的な成長を目指す上では重要な要素ですが、経営悪化などの要因で財源が削られやすく、軽視されやすい要素でもあります。また、取り組み方を間違えると、思うような成果につながらないリスクもあるため、正しい取り組み方を意識することが大切です。
リスクマネジメントに取り組む
社員教育は、リスクマネジメントの観点でも重要です。
近年では情報セキュリティの問題や、コンプライアンスの問題が深刻化しやすくなっています。会社のこうした問題はSNSなどを通してすぐに広まってしまい、企業のブランドイメージを損なうリスクは無視できません。特に中小企業であれば、企業の存続そのものが危ぶまれることもあるでしょう。
そのような事態を回避するため、マナーに関する研修やコンプライアンスに関する研修は重要度が高まっています。
社員間の関係性改善
研修は社員間の関係性改善にも効果があります。企業によっては同じ部署内でのコミュニケーションが中心となってしまい、部署外の交流機会が少ないということが起こり得ます。
研修を通して、部署外の社員との交流を増やすことで、企業の風通しやコミュニケーションにもよい影響を与えるでしょう。
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社員教育の課題
社員教育は企業の中長期的な成長には欠かせませんが、課題もあります。
具体的には以下の点です。
・会社固有のスキルに偏りやすい
・会社のみでリソースを確保しにくい
それぞれどのような課題か次で解説します。
会社固有のスキルに偏りやすい
社員教育は会社固有のスキルに偏りやすい点が課題です。その会社で業務をこなすためには必要なスキルであるものの、社外では活用しにくいスキルに偏ることがあります。
社内でのみしか利用できないスキルしかない場合、社内の風通しが閉鎖的になりやすく、コミュニケーションや社内環境の悪化につながりかねません。また、新規事業などを展開する上では、会社固有のスキルは有効ではないケースが多いため、大きな問題になるでしょう。
会社のみでリソースを確保しにくい
社員教育を自社でリソースを確保しにくい点が課題です。効果的な研修のためには時間と費用が必要となります。
一見すると自社でも教育ができるように見えるため、自社で教育することもありますが、効果的とはいえません。
社内固有のスキルになりやすく、本人の適性によるものの場合再現性がないこともあるためです。また、自社で業務をこなしながら研修のために思うような時間が取れず、研修の質自体に問題が出る可能性もあります。
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社員研修の種類
社員研修を行う方法は以下のものが挙げられます。
・OJT
・Off-JT
・自発的な学習
それぞれの特徴に違いがあるため、それぞれの違いを把握することが大切です。次で詳しく解説します。
OJT
OJTは「On the Job Training」の頭文字を取ったもので、実務を通して、直接スキルを身につける方法です。
実際に業務をしながら経験を積めるため、即戦力を育てる効果があります。しかし、教えられる社員がいるかどうか、社員によって教育に違いがでやすいことが問題です。
また、企業で導入しやすい研修方法ですが、OJTだけでの社員教育も難しいためそれ以外の要素と組み合わせて取り入れることが大切です。
Off-JT
Off-JTは「Off the Job Training」で、企業外で行われる研修です。
研修会場に社員を集めて行う方法に加え、近年ではオンラインでの研修も増えてきました。
教育内容を均一化できますが、研修中は業務ができなくなるため、それだけの効果があるかを検証することが大切です。
自発的な学習
社員の自発的な学習を促すことも、社員教育の手法といえます。例えば、社員の資格取得に対して資格取得のための学習費用や、試験費用を負担するなどの方法です。
ただし、社員の自主性が成果に大きく関わるため、会社からのパワハラにならないよう本人のやる気を促すアプローチが重要な役割を果たします。
社員教育は部下の成長に合わせることが大切
社員教育では、部下の成長段階によって伝えるべきスキルや目的に違いがあります。
どのような違いがあるか、次で解説します。
新入社員
新入社員の場合は、会社の業務に関する知識や、社会人基礎力などの力を身につけることが大切です。
OJTなどで先輩社員から指導を受ける方法にも効果があります。ただし、先輩社員が適切に教育できるよう、新入社員に加え、指導する先輩社員に対しても適宜指導が必要です。
配属時
配属されてから一定の時間が経過したら、より高度な研修を行いましょう。
チームでの役割や求められることを自分から考え行動することが求められます。自立した行動ができるよう直接やり方を教える方法に加え、質問を通して自発的に課題に気づくコーチングなどの手法が重要になってくるでしょう。
また、管理職と現場指導の橋渡しなど管理職を補佐する役割も求められます。そのため、管理職の研修を受けるようなやり方も効果的です。
管理職
管理職にはマネジメント能力を高めることが求められます。
チーム内でのコミュニケーションを取り、チームで成果を出すための能力が重要です。具体的には、会議を効率的に回すファシリテーション能力や、社員の課題解決ができるコーチングの能力などが挙げられます。
また、より経営に深く関わる管理職については、より高度な研修を行うこともあるでしょう。具体的には、プロジェクトマネジメントについての研修や、より高度なコンプライアンスに対する研修などが挙げられます。
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社員教育のまとめ
本記事では、社員教育の重要性や目的、種類、社員の成長段階ごとの教育のポイントについて解説しました。
社員教育は多くの企業で課題になっているものですが、成果を出すためには、ポイントを踏まえて導入することが大切です。
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